TW200 フロントディスクブレーキ 装着の巻



1999年の1月、書店で見かけた2輪誌に、ヤイズギア製のフロントディスクブレーキキットの広告が出ていました。
以前からTW用として関東のYSP店からオリジナルで出ていたり、パーツメーカーからも出ていた様です。しかし消耗部品という事もあり少し気がかりでした。TW発売当初は、フロントの三つ又から交換して普通の?21インチのフロントにしてしまう記事もありましたが、これも私には難しく、今回のワイズギアのキットの装着となりました。

雑誌の広告を見てすぐに注文しましたが、まだパーツ番号も不明で、確認してもらったり、入荷待ちに時間がかかったこともあり、手元に届いたのは2月12日でございます。




大半のパーツはキットに含まれています。これがリムの組み替えから始まると、とても素人の私には無理ですが「自分でするじゃろ」とのお店の社長さんの言葉に見送られて、大きな箱を車で受け取りにまいります。
箱はフロントタイヤ・ホイール(組み込み済み)程度の底面ですからハッチバックの車なら載ります。

説明書を一読し、シート、サイドカバー、タンク、フロントカウル、ライトを外し、説明書に従ってFフォークを組み替えて行きます。フォークブーツは前の物を使います。ここまでは簡単に作業できます。私は新品タイヤがもったいないので、7部山くらいの元のタイヤと組み替えておきました。

ハンドル回りは、スロットルホルダー、キルスイッチまわり、Fブレーキレバーまわりの変更が必要です。
スロットルの組み替えがありますからタンクを外しておいた方が、ワイヤーの調整が簡単です。Fブレーキスイッチはコネクターを元の物から移植する必要があります。コネクターを分解して端子を抜き変えようとしましたが、けっきょく外れず、半田付けと熱収縮チューブで絶縁しておきました。

要所は締め付けトルクが指定されていますので締めすぎに注意し、必要ならばトルクレンチを使います。
Fフォーク組み直しの時に防犯登録の標識を入れるのを忘れないよう。(私は忘れました)

ブレーキホースのボルトは予めブレーキ液を付けて組みます。銅ワッシャの締め付けすぎには注意する必要があります。
説明書に従い組み直して行き、完成後にブレーキ液の注入とエア抜きをします。

エア抜きは本職の方ならバキュームを使えるのですが、私は市販の注射器に模型用のシリコンパイプを付けた物を使いました。リザーブのタンクは、これも模型飛行機用の燃料タンクを使います。
素人作業ですので、完全に空の状態から組むのは少し面倒ですが、地道にに作業します。

これで完成です。ディスクやパッドは一度ブレーキクリーナーで洗浄しておきましょう。


お昼に受け取りにいって、完成は夕刻でした。半日ほど遊べます。


ブレーキのタッチは、さすがにディスクです。TWはドラムでも問題なく使えますが、利き始めの柔らかさはディスクの方が有利です。割とフロントのグリップはある車なのでドラムでも問題ありませんが、握りゴケ防止や、舗装路での制動力向上にはやはりこの方が有利です。
次年度モデルからこれが標準なのかもしれません。


キット自体は、決して安価とは言えませんが、Fフォークが組み立て済みであること(フォークオイルはけっこう高価です)、リムの組み替えが不要な事(素人にはかなり難度が高い作業です)、いつでも純正部品と同様に補修パーツが入手できることを思えば、従来のTW用ディスクキットと比べあながち高価とも言えない感じはあります。

ディスクならいいのにな・・と思う方は是非トライしてみてください。





1999/02/13

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