ボイジャー工作室
テールピッチスライダーの製作
純正のテールピッチスライダーを破損したおりにベアリングの入ったものを作ってみました。
純正スライダーの穴を中心部7ミリ両端8ミリに拡大し田宮などの850ベアリングをはめ込みます。
8ミリの穴を深さ2.5ミリにしておき、ベアリングとベアリングの間のスペーサーには内径5ミリ外径6.8ミリ(7ミリの穴の中で回るサイズ)長さ4ミリ(これでベアリング2つとスペーサーの長さがスライダーと一致します)のものを真鍮より製作します。
センターのブッシュは、内径3ミリで一方をベアリングのインナーに耳がかかる大きさのフランジを付けておき、もう一方の側は5ミリのダイスでネジを切っておきます。
ピッチプレートは双葉のサーボホーンの小さい十字のタイプをこの画像の様に加工します。
ホーン中心部の穴を6ミリに拡大し、そこにはめ込むブッシュをアルミで製作し5ミリのネジを切っておいて瞬間接着剤を併用して圧入します。
こちらの側はこのアルミブッシュの端面でベアリングのインナーを押さえます。
旋盤があれば製作はそれほど困難ではありませんが、市販の真鍮パイプを重ねて半田付けするなどの方法でも作ることが可能と思います。
本来ボールベアリングが入っていてしかるべき箇所ですが、このような方法でベアリングで保持できると思います。
1999/11/24
スキッド取り付け部の加工
飛ばしている間にスキッドの取り付け部分が折れてしまいました。修理を兼ねてこのような取り付け方法に変更致しました。
元からあった取り付け部を切断し、1ミリのアルミアングルを使って固定します。
アングルと脚は2ミリのビスでロックナットにて固定です。
ハードランディング等で曲がる方向に力の掛かる部分なので、このような取り付けの方が耐久性があると思います。
1999/11/25
ボディマウント部の加工
純正のボディマウントは少し長い様なので根本の丸く加工された部分だけ短くしてやります。約5ミリほど短くなりますが、これでボディの側面がまっすぐになります。
作例では後ろ側のマウントの6角部分を先端だけ締め付けに残し丸く削ってやりました。見た目だけは向上。
1999/11/25
テールピッチサーボのパイプマウント
EPコンセプトでの作例と同じように5ミリのアルミ板からサーボマウントを作製しました。これに伴いサーボは双葉の9601から3101に変更です。
センターの穴は22ミリのホールソーでバイスに固定した板を電動ドリルで抜きます。
外側は糸鋸とフライスを使います。今回も、外径22ミリの冶具に素材をはめ、手で回して外側を切削するという危険な事をしてしまいました。ロータリーテーブルが欲しいものです。
サーボの重量差とマウントの重量で思ったほど軽くはなりませんが、テールパイプを外すたびにラダートリムが狂う事が無くなり、分解整備には便利になります。エルゴ30などで出ている市販品をミニサーボ用に改造する方が簡単かもしれません。
10ミリ幅くらいのアルミ板(1ミリくらい)で帯を作ってしまう方が軽くできますね。
1999/12/26
バッテリーサポートの新設による搭載位置変更
どうやってもテールヘビーが解決できないため、バッテリーの搭載位置そのものを変更しました。
上のテールピッチサーボの引っ越しで空いた場所に1ミリ厚アルミ板で作った「コ」の字型のプレートをフレームにはさみ、左側面を2ミリビス2本で固定し右側面はプレートに爪を出してフレームにひっかけています。
バッテリーとはマジックテープで固定します。バンドを掛けてもいいのですが、墜落時等大きな衝撃がかかった場合ははがれてくれるのでこの方が良いかもしれません。元のバッテリーホルダーは1カ所しか使いませんが、EPコンセプトも同じ様な固定ですので墜落しない限りは大丈夫と思います。
マジックテープでの固定を併用することで、飛行中のバッテリーの前後への動きを止める事が出来ます。
バッテリーを止めるゴムは、内径12ミリのOリングが使えます。
1999/12/26
スタビライザーブレードの加工
ラジコン技術の小林稔さんの記事を参考に少しブレードを軽量化してみました。
記事には後縁部をバルサにしてしまうものが紹介されていましたが、手始めに12ミリの穴を図の3カ所に開けカッティングシートを貼っておきました。シートの中は密閉されてしまいますが、空気抜きの穴は未加工です。
これで手に負えない位過敏に・・はならず、ボイジャーのどっしり感を残したまま、少し舵の反応が良くなりました。少しでも打って止められる方ならこの方が風が在るときなどは飛ばしやすいと思います。
カッティングシートの周囲は瞬間接着剤を流しておきます。
JRのロゴの浮き彫りは削り落としておきました。
長い間飛ばしていると、次第にしわが寄ってきます。やはりバルサを埋め込んだ方が良いのかもしれません。
2001/02/25
ダンパーゴムの流用
純正のダンパーゴムは中立付近の保持が甘く、低めのホバリング回転数ではみそすりが出たり、上空で舵が甘くなることがあります。
知り合いの方にダンパーゴムの回りにテープを巻いてきつくする方法を教えて頂いたのですが思ったほどうまくいきません。
以前にダンパーのシムを作ったときに、ダンパーゴムを両側から押さえ込む事でタイトにしようとしたのですが、これもだめでした。
少し高めの回転なら純正でほとんど問題ないのですが、バッテリーがたれて来たときにやはりみそすりを起こします。
手元にK&SのHEXダンパーゴム(赤茶色のハードタイプ)がありました。これを下図のように加工します。
茶色は元のダンパーです。これを青線の様に一回り小さくカットします。カットしたらこれを半分の厚さに成型線を目安にカットします。
これでちょうどボイジャーEに具合のよいダンパーができあがります。
純正よりハードタイプのゴムですが、低回転での振動が共振点を外すことで解決できます。
しかも・・ 30用のダンパーゴム1個あればボイジャーE1機分作れます。 一袋でしばらく使えます。
本来はモーターの駆動力を上げることで解決すべき事ですが、市販の30用ダンパーにも流用できるものがありそうです。
シャトルなどダンパーゴムを六角もしくは円形にカットし流用してテストしても良いかと思います。
2001/02/26
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