JR ボイジャーE (スーパーボイジャーE)




サーボ:JR DS-589*3(スワッシュ) 双葉 S-9257(テール)
ジャイロ:双葉GY401
受信機:双葉 R-146ip > 双葉2.4G 7ch
モーター:スーパーボイジャー3セル用Hackerアウトランナー 13Tピニオン > ハイペリオンH3025-10 14Tピニオン >JR純正6セル用モーター
バッテリー:HP 3200mah4cell フライトパワー 3200mah4cell > アウトレージ 2500mah6cell
ブレード: DYプロダクト 435ミリ準対称 > アライン T−REX500用対称カーボン


最新報告

画像では3セルのスーパーボイジャーのままなのですが、6セル化後にぽちぽちと6セル用パーツに変更しています。ヘッドは4セルになった時点でJRの純正ヘッドに交換しテールも6セル用の物に換えました。ボイジャーEの時代にテールの振動の原因がああだこうだと散々あちこちで言われてきましたが、結局テールシャフトとテールセンターハブの強化で対策できています。
2009年暮れまでハイペリオンのモーターで6セルを使っていましたが、年末にJR純正(Hacker製)の6セル用モーターに変更しました。形状からハイペリオンのZ40シリーズなどは載りません。
これで飛行中のトルクはこの機体では何も不足は出ないレベルになっています。
6セル化に伴い、バッテリー接続時のスパーク防止回路をあれこれやっていましたが、バッテリーとESC間のコネクターをディーンズCT2タイプから(イーグル模型の物しか使ってません。それ以外のCT2の様な中華コネクターは非常に粗悪な物が多く50A以上では使えません)6ミリのピンタイプコネクターに変更しました。
これだけで回転はかなり上がり(ホバリングで再設定が必要なくらい)コネクターのロスがけっこう在ったようです。

テールがメインマストのプーリーから直接駆動されるため、ローターの回転音はきわめて静粛なため、あまり高回転を感じないのですが恐ろしいくらい回ります。
5M程度の風では何の影響もありません。しかもJRのヘリらしいしっとりとした座りもあります。

キャビンも現行のFRPキャビンに交換し、快調に飛んでいます。

2010/03/16

6セルで遊んでます。ESCの進角はマニュアル固定に設定しています。自動進角でかまわないという人も多いのですが、2極インランナーから多極のアウトランナーまで自動でいいというほど簡単な話ではありません。
特に低負荷高回転で使用する電動ヘリや電動ダクトでは自動進角は無駄な電流増大でしかありません。

6セルにしてからモーターの回り始めのカツーンというショックが気になっていました。Sボイジャーの純正ESCもハッカー用のUSBアダプターで本社HPのダウンロードサービスより中のソフトは最新の物に変更しソフトスタートも設定していたのですが、6セルでは不具合が出るようです。
模型店の社長さんの機体はこのショックでスピンドルが曲がるという事が多発し、JRに聞いてみたところJRでソフト側の対応をして下さるとのこと。
私もJRに送って6セル対応のソフトスタートに変更してもらいました。
JRさんの丁寧な対応(事前のESC設定で返送して下さいました)に感謝であります。

3Dに特化したフライトでなければ5セルでの設定も良いようですが、バッテリーも2パック準備しましたし、6セルの低負荷で当分飛ばします。
3Dといえるような物はできませんが、チックタックでの張り付きや狭いエリアでの加速性はやはり圧倒的です。

2009/06/21


4セルで快調なフライトを楽しんでいたのですが、模型店の社長さんがT−REX500にならい6セルでのフライトをテストされていました。
6セルパックの搭載にはバッテリーのスペースが厳しいのですが、アウトレージの2500mah6セルだとノーマルキャビンでぎりぎり入ります。

モーターの換装が必要なためしばらく考えていたのですが、年末に店頭在庫のあったハイペリオンH3025-10モーターに14Tピニオンの組み合わせて組み直しました。
ESCは元々スーパーボイジャーに付属しているHackerの70Aコントローラーがそのまま6セルに対応しますので問題ありません。(設定はUSBアダプターを使ってパソコンで変更する必要があります)

テストフライトをしてみたところ、スロットルカーブはノーマルモードでかなり変更が必要でした。(当然ですけど)ワット数を専門誌などが言うようになったのですが、同一ワット数で飛んでいても、高電圧低電流でのフライトの方が急激な負荷変動に対して安定しています。
当たり前の事なのですが、同一出力としても電流値が高い(電圧が低い)方がケーブルや巻き線での熱損失が不利になります。当然高電圧低電流の方がバッテリーへの負荷も軽くなり電圧降下も低くなります。充電に問題がなければ、同一ワット数の場合電圧を高く使う方が有利です。

ホバリングの安定やそこからのレスポンスは比較にならないほど向上。アイドルアップ1での上空飛行も加速が圧倒的です。縦も良く登りこの機体でこれだけパワーがあればもう不満は出ないと思います。
アイドルアップ3(3Dモード)での大きな違いは私の技量ではあまりわかりませんが、機体が縦に向いたときの張り付き(高度が落ちない)は別物です。
T−REX500の様なダイレクトなレスポンスは無いのだと思いますが、日本製ヘリとしてこのヘッドとの相性も良好の様です。

4セルでも気持ちの良いフライトが可能ですが、もう少し余裕がほしい場合は6セル化は良い選択と思えます。
14Tピニオンでテストしましたが、13Tでも良さそうな感じがします。
ブレードは一時期純正カーボンの入手が難しかったためT−REX500用の対称カーボンブレードを使っています。色違いですが同じ物という事です。

ESCの進角設定を自動にしていますが、マニュアル固定で煮詰めて行けばもっと効率は上がりそうです。

2008/12/28

JRからスーパーボイジャー4セル用の金属ヘッドが単体でアップグレードパーツとして発売になりました。今まで使っていたK&Sのヘッドと大きな違いはないだろうと思っていましたが模型店に入荷したので交換してみました。(旧ヘッドでピッチングの問題がなかなかすっきりしませんでした)
価格はK&Sヘッドのセンターハブとブレードグリップを買った位。けっこうお買い得といえばお買い得です。
スピンドルシャフトが大きくなったこと、ブレードグリップのベアリングが大径になって強度が上がったことが見た目の大きな違い(ダンパーの位置や間隔は大差無し)なのですが、レバー比などの設計がかなり今時のヘリ用に進化してます。
交換作業を済ませて、大差ないかな・・と浮上テストをしましたが、ホバリングだけでも段違いの性能向上。旧ヘッドと比べて座りが全く違います。しかも大舵の効きも反応も良好。
良いヘッドであります。
ホバリングのローター回転数を落としすぎるとこれでもみそすりが出る事があるようですが、私の機体(ホバリングモードでスティック50%でピッチ4.5度程度)では全く問題ありませんでした。
3Dでの舵の反応だけならレプトンなどの方が良い様ですが、背面を含めたしっとりとした動きでは良いバランスの機体です。

これで安心して遊べます。

後日上を走らせて様子を見ましたが、旧ボイジャーEから散々悩んでいたピッチ軸の揺れが完全に消えました。スーパーボイジャーEを3セルのノーマルヘッドで飛ばされている方や、旧ボイジャーEをハイパワーなモーターで飛ばされている方も交換してみると効果は実感できるかもしれません。

2008/03/25

動力性能はこのサイズとしては何も問題が無いくらい余裕がありますが、上空の高速飛行中のピッチングが完全に解消できません。原因をされこれ探っていたのですが、どうもスワッシュのサーボが負けているのではと思い、旧ボイジャーEから使っていた双葉のS-9601からJRの普及タイプのデジタルサーボDS-589に変更しました。速度は特に高速なサーボではありませんが、動作精度と耐久性は大きくなったデメリットを補えます。
これによって、ピッチングはほぼ解消できたようです。まだ細かな詰めができていませんが、多少の重量増加を加えても安心です。
スワッシュからスタビライザーシーソーのミキシングアームへ継がるロッドが、大きくピッチを変えたときにウォッシュアウトリンクへ接触している形跡がありました。純正のロッドの途中を「く」の字に曲げて逃げていたのですが、ヒロボーのユニバーサルリンクを使って作り替えたところ、スリムになったため直線でリンケージしても干渉しなくなりました。
ついでにマストセンターハブに付いているウォッシュアウトベースの回り止めピンが最大ピッチ時にエレベーターを操作した場合スワッシュに干渉してしまうため、最小ピッチ時に影響が出ない範囲で回り止めピンを短くしました。

2008/01/16

スーパーボイジャー4セル用のテール回りのパーツが揃ったので、テールを4セル仕様に変更しました。4ミリシャフトに一体成形のテールケースとなり、精度は組み立て式の物よりさらに向上しています。スライドリング回りもJRの他の機体と同じ構造となり、上下からピンで動かすものとなりました。補修時のパーツ互換性から見てもこちらのほうが良さそうです。
手持ちの4セルバッテリー(HP3300mah4セル)を載せてみたところ大きな重心変動は無かったため、4セルでテストすることにしました。
モーターはJRの4セル仕様はKv値が違うのですが、これはピニオンで合わせて問題無い範囲(10XLか8XLかの違い)の様です。考え方次第なのですが、Kv値の低いモーターでピニオンの歯数を大目で使う場合とKv値の高いモーターでピニオンの歯数を落として使う場合、机上の理屈はともかく、実際のフライトでは負荷が常に変動していますので、後者の組み合わせの方が有利となるケースもあります。

3セル用のコントローラーは4セルにも対応しています。ただしこの場合コントローラーの設定を(3セル標準ではリポ自動認識)変更してやるほうが良いです。
これはHackerから出ているPCリンクキットを使えば簡単にできます。
私が購入したリンクキットはバージョンが古いもののため、付属CDのソフトではこの機体のコントローラーには対応していませんが、HackerのHPから最新版がダウンロードできます。ただし、拡張子がrarというWin RAR方式の圧縮なので解凍するソフトが必要となります。
シェアウェアのソフトに対応したものがありますが、Hackerのダウンロードのページからのリンクに無料の解凍ソフトがありますのでこれを使えば問題ありません。

ピニオンは13Tピニオンでテストしています。(模型店の社長の教えてもらいました)3セルと比べ同一の出力で飛ばしても負荷がかかったときの余裕が増えますのでより安定した高回転が維持できるようです。
ワット数で言われる事が非常に多いのですが、100Vか220Vの規格内で語られる汎用のモーターならともかく、使用電圧が多種多様な模型用モーターでこれを言っても同じ条件とは言えない場合が多いです。
当たり前の事なのですが、同一出力(負荷)の場合、高い電圧で使う方が電流値は低くなります。電流値が低ければモーターの発熱は小さくなりますので、ワット数が同じであっても熱損失が減る分パワーは有利になります。

ヘッド回りはK&Sのパーツで組んでいますのでこのまま4セルでフライトさせても問題はありませんが、スーパーボイジャー4セル用のヘッドを使ってみるのも良いかもしれません。

3D性能だけ突出した機体は多いですが、通常のF3Cパターンも含めて大変に良い機体になってくれそうです。こういった部分は日本製の機体がやはり良いですね。

2008/01/12


JRからやっと新型のボイジャーEが発売となりました。模型店の社長さんの機体を見ているとなかなか良く出来ています。旧ボイジャーからのコンバージョンキットも出ましたのでこれを購入し2007年夏から飛ばしています。
私のは3セル仕様ですので、旧ボイジャーと大きな違いは主にモーターと駆動系です。ヘッドやテール回りは旧ボイジャーで使っていたK&S製のものをそのまま流用、テールのセンターハブは自作の強化品を使っていましたが、今回コンバージョンキットに新しい強化センターハブが入っていましたのでこれに交換しました。
テールシャフトは私はチタン製の3ミリに交換していますが、これから換えられる方は純正の4セル仕様かK&Sやクイックの強化品に換えられた方が良いでしょう。
この部分に関して旧ボイジャーの頃にやたらとシャフトの弱さを強調されるユーザーもいらっしゃいましたが、全体を含めて改善されています。

モーターはHackerのアウトランナーが純正指定されています。コントローラーもスイッチングBECタイプの専用品が付属しています。同性能のモーターでハイペリオンなども選択できますが、メーカー純正の割りに割安な価格設定ですのでこれで良いと思います。コントローラーのセッティングは特殊な事はそのままではできませんが、Hackerから発売されている設定用のUSBケーブルとソフトを使えば十分な範囲で対応できます。

駆動は平ギヤとピニオンによる1段減速とマスト直結のプーリーによるベルトドライブのテールとなっています。旧ボイジャーの2段減速と比べロスは格段に少なく、またカウンターギヤ(増速するもの)を使ってプーリーを回さないため非常に効率が良く静粛な構成です。このロスの少なさはこのクラスで圧倒的です。
スキッドは一体成形の小型の物となりました。

私は旧ボイジャーのままのメカ(双葉のS-9601サーボ3つでスワッシュ、GY401ジャイロにS-9254)で組みました。バッテリーはハイペリオンの4300mah3セル(黄色ラベル)です。ホバリングで20A切ってますのでこれで十分です。

ピニオンは純正ピニオンが付属していますが、これは入門者のフライトを考慮したもので、このままではパワフルなフライトとはなりません。クイックのEP−8等に使える内径5ミリのピニオンを使いセッティングを出すと良い結果が出ます。
ヘッドは旧ボイジャー仕様のままだとミソすりを起こしてしまうことがあり、けっこうあれこれ悩みましたがJRから発売された硬いダンパーに交換したところほぼ解消されました。(どうしても・・という場合はレプトンやEP−8のヘッドに交換してしまうという方法もあります)
3Dしかしない機体ならともかく、ホバリングはしっかり座って舵が効いて、上空も真っ直ぐすっ飛んで欲しい場合は、これくらいのセッティングが丁度よろしいようです。
限りなく純正仕様で飛ばしたい場合もメインマストのベアリングケースだけは金属製に交換したほうが気持ちよく飛びます。(フレーム剛性が大幅に改善されますのでここだけはお勧めです)

パドルは新型の物に変更されましたが、純正パドルと大差なかったK&Sの大面積パドルよりは舵がやや入ってくれます。過激な3Dを希望される場合はパドルよりもローター回転数を上げてレスポンスを上げる方が良い様です。
舵だけがんがん入る機体も面白いのですが、すっと止まる操縦性も捨てがたいです。

ブレードはハイプロのボイジャーEやレプトン用の準対称を使ってます。4セルならMSコンポジットの対称も面白そうですが入手が少し難しくなりました。
ブレードは良い物を使いましょう。グラスやカーボンブレードが非常に安くなったため大事な事が軽視されがちですが良い物は良いです。

大変に良く飛ぶヘリです(⌒∞⌒)

3セル仕様では3Dは得意ではないようですが、普通にフリップしたり背面ホバリングには十分です。昔のF3C上空パターンにもしっかりついてきます。テール駆動のロスが極めて小さいため、オートローテーションからの着陸は非常によろしいです。

上空はEP−8の4セルでそこそこ高性能なセッティングの出ている機体を静粛なままぶち抜けます。速度の伸びは圧倒です。
3Dなら4セル仕様の方が良さそうですが、日本製のヘリらしいしっかりした飛びはやはりJRのヘリを感じます。

2008/01/01



以下は旧ボイジャーでの記録です。
ブラシモーターにニッカド7セルでもしっかり飛ぶ機体でした。

カシオペアから発売になったキャビンを付けてみました。バッテリーをポリクエストの旧型2600mahを2パックキャビン両脇に抱かせていたものからK&Sのバッテリーホルダーを使い、4000mah3セルを使う事にしました。この場合もテールヘビー対策としてバッテリーを相当前に搭載する必要があります。
純正キャビンの下側に抱かせてもいいのですが、カシオペアのキャビンだとバッテリーまで覆えますので体裁は良いです。
グラスとばかり思っていたこのキャビン、実はABS製でした。安いので良しとします。キャビンの大型化による上空飛行の速度低下は感じられませんでした。むしろ視認性が上がり、上空飛行は楽になりました。キャビン取り付け時に前側のボディマウントを3ミリネジに加工するように指示がありますが、私は自作のモーターマウントを使っているため、付属の3ミリホーロービスは使わず、2.6ミリのビスを加工して使いました。スペーサーも内径2.6で別に作りました。
これなら純正キャビンにも戻せます。

K&SからOPパーツがいろいろ出ています。必要と思われる部分は交換していっていますが、ノーマルのボイジャーEもそろそろマイナーチェンジして欲しいなとは思います。
軽量パドルは純正パドルより軽量で薄型になってますが、純正を軽量化したものと重量は大差ありません。3Dモードでの大舵の反応は実はそれほど変わりませんが(パドルだけですべて変わるわけではない)高回転には有利かもしれません。

しばらくガバナーモードで飛ばし、上空もループやロールには問題の無い速度が出ていますが、やはりノーマルモードでスロットルカーブで合わせていってやったほうが回転の伸びは出そうです。(ハイペリオン50A optに交換し進角ハードで良かった様です)

テールプーリーをK&Sの金属製と交換しました。歯数が純正より多く減速タイプとなっていますが、リポ3セル等でホバリングや上空モードでのメインの回転数が上がった機体にはデメリットは無く、テールローターの負荷が減ってくれるのは有利に思えます。
ホバリングモードでのジャイロ感度を少し調整する程度で対応できます。
K&S系紫物パーツ (ベアリングケースとセンターハブのみ)
K&S紫物その2
現在の仕様 (旧ボイジャーEでの最終仕様)
モーター:Hcker C40-10S
バッテリー:ポリクエスト4000mah 3Cell
コントローラー:Hacker Jeti master HELI 40-3P BEC不使用 Waypoint S-BECレギュレータにて動力用と電源共用
ピニオンギヤ:16t (Li-Po 3セル時 14−15t)
ブレード:JR純正グラス

K&SやクイックからボイジャーE用のパーツが豊富に出そろってきました。懸案だったテールのセンターハブはビスのねじ込み部分が太い物が強度のある素材でクイックから安価に購入できるようになりました。従来テールアウトプットシャフトの強度不足などではないかと言われていた部分ですが、強化センターハブでブレードグリップがビスの破断で吹き飛ぶトラブルは解消できます。最近のパーツで高回転で使う場合には必ず交換が必要です。(ノーマルのセンターハブは現在の様な高回転での仕様は考えられていません)
K&Sのテールピッチスライダーも高精度で良かったのですが、ピッチリンクだけ純正の物でした。ここもK&Sとクイックから首振りタイプの物が出ています。
換えれば良くなるという単純な物ではありませんが、必要だと思われる箇所は交換した方が安心です。
発売告知から少し遅れたK&Sの3Dパドルは重量では私が使っていた軽量加工版と同じ9グラムでしたが、後縁も鋭く翼厚も薄いためこちらの方が少し操縦性は向上します。

これらのOPパーツはただ換えれば良いという物ではありません。安全のために必要な物もありますし、組み立てのスキルが不足している場合は純正より精度が落ちてしまう物があります。(30や50クラスの通常のOPパーツの様に誰が適当に組んでも適度な精度が出るような配慮はされていません)
普通にホバリングができてある程度上空もこなせる方であれば

その他のパーツはリンケージの精度向上のため交換すると少しだけ良くなる物もありますが、必要だと思われた場合にだけ交換されれば良いでしょう。
テールグリップは金属化するメリットは現状ではあまりありません。(純正は高価ですけど)グリップが重くなればハブへのストレスも増えます。

開発当初、13ターン前後のブラシモーターに7セルニッカドを使い、メインローター1600から1800回転位で飛ぶ事を想定され、それに合わせてチューニングしてある機体です。今は誰でも簡単にブラシレスモーターに高放電リチウムポリマーが入手できますので、誤ったセッティングでも浮いてしまいますが、それはモーターやアンプに過大な負荷を与えます。基本的な調整ができていない機体に「ブラシレス化すればパワーが増えて良く飛ぶ」と考えるのは販売店さんには嬉しいお客さんですけど基本調整はしっかりと(できる技量がある)しなければなりません。

リチウムポリマー3セルですので、コントローラーのBECによる受信機電源供給は600クラスのヘリでは絶対にだめです。

出る出ると言われてずっと出なかったJR純正のブラシレスモーターセットは、説明書にはニッカド(ニッケル水素)8セル・リポ3セル仕様と言われていますが、セットに付いているピニオンではリポ3セルで本来の性能を発揮するようになっています。
このモーターはHackerのB40-9Lあたりと同じくらいのKv値(3300くらい)のため、セット付属のピニオンではニッカド8セルでは回転が不足します。
このままニッカド8セルで浮かせようとすると過大なピッチが必要となり、調整次第ではモーターに逆に負担を与えます。
しっかりテストしそれぞれに合ったピニオンを同封して欲しいとは思いますが、社外で適合するピニオンを探すのはちょっと難しいのでリポ3セルでの使用をお勧めします。

2003年の秋頃にテールピッチサーボをS9253(GY401の推奨デジタルサーボ)に交換しました。当時はモーターコントローラーのBEC容量からテールだけなら大丈夫であろうと思っていたのですが、フライト後半に突然パワーダウンする症状が数回起きました。
九州のエアクラフトさんのHacker-Jetiのコントローラーのページを見るとBECタイプのコントローラーを別電源で使う方法が書いてあったり、このクラスの海外の通販サイトでレギュレーターがあったり、グライダーの知人から10セル近くなると別電源の方が安全よと言われ、300mahのニッケル水素を受信機用で使っていました。レギュレーターの使用もいろいろ考えたのですが、知人がノイズで苦労しているのを見てなかなか導入できませんでした。
エアクラフトさんからWaypointのS-BECが扱われるようになり入手しました。性能が未知数だったのですが、同じBECのヒートによるパワーダウンに悩まされていた知人が使い大丈夫だったようなので、私も搭載して使っています。BECのヒートの問題はほぼこれで解決しています。

重要
テールブレードグリップを止めている2ミリのキャップボルトが変形している(テールセンターハブから傘状に曲がる)場合は、2ミリキャップボルトを直ちに交換したほうが安全です。もっと強度のあるビスがあるといいのですが、2ミリでチタンというのはなかなか見つかりません。
テールブレードグリップの飛散についてはボイジャーEの発売初期にラジコン技術誌などでレポートがあり、アクロの場合もローターの回転数を上げすぎないようにという注意がありましたが、今はリチウムポリマーの使用が増え、ブラシレスモーターも入手が容易になったため不注意なまぐれセッティングでも高回転でのパワフルな飛行ができるようになりました。短時間の使用ならこれでも問題は起きませんが、長期間ノーマルで飛ばせば確実にテールセンターハブが変形し、ブレードグリップを固定している2ミリビスに曲げのストレスがかかりいずれ破断します。

この対策として、私は強度を維持した形状のセンターハブを高強度のアルミで製作しましたが、クイックに質問してみたところ安価で頑丈なステンレス製ハブを発売して下さいました。今はK&Sからも強化型のテールセンターハブが発売になっていますので、できれば最初から強度のあるものに交換されておくことを絶対お勧めします。
またノーマルハブが変形したまま飛行されていた場合はテールアウトプットシャフトが曲がっている事もありますので、これもチェックし不良の場合は交換されておいたほうが良いでしょう。
一時期、このトラブルをシャフトが細すぎて曲がると一部で言われていましたが、原因はテールセンターハブにあります。

ヘッド回りのガタは社外パーツでいくらでも対策できますが、その前にこちらを交換されておいた方が大きなトラブルを防げます。

デジタルサーボ使用に関して
無線機を双葉で組んだ場合、デジタルサーボはテールピッチのみの使用となります。これ一つの駆動で8セルでフライトする場合にはモーターコントローラーのBEC機能の電流値でまかなえるはずですが、3Dモードなどで高回転使用をした場合にフライト後半でBEC回路が過負荷となり、オートカットに入ったような状態で降下する事がありました。私の機体だけのトラブルかと思ってましたが、ほぼ同じ仕様で飛ばしている知人(3Dばりばり)も見事に同じ症状を見せているようです。
エアクラフトさんのHPにも記載がありますが、BEC仕様のコントローラーでもコントローラーのプラス線を外せば別電源仕様として使うことができます。
機体が軽量であるに超したことは無いのですが、別に300〜HECELLなどの受信機用バッテリーを積み電圧モニターを付けて使う方が安心だと私は思います。(遊覧飛行だけで負荷のかからない飛行ではこの必要は たぶん 無いと思います)
市販品のレギュレーターを使い、動力用電源から共用する方法もありますが、ノイズが干渉するものも良くあると聞きます。選択は慎重にしたほうが良いかもしれません。
今回エアクラフトさんが扱っているWaypointのS−BECを使ってみましたが、全くトラブル無しに安心してフライトできました。
すべてノーマルサーボで飛ばす場合はそれほど問題は無いと思うのですが、圧電振動ジャイロ自体かなり電気は喰いますので交換した方が安心です。

コストはかかりますが、市販パーツなら落として破損しても交換すれば済みます。これは心強いです。

ブラシレスモーターの実験 Hacker B40-9Lの頃



組み立て時に気づいた事



フライトテストで・・



小細工の歴々

ダンパーカラー

ヘッドセンターハブ

スワッシュプレート

アンプの引っ越し?

双葉GY401ジャイロへの変更

テールドライブプーリー補強



技術情報
JRの国井さんにボイジャーEについてわずかな時間でしたが直接お話を聞くことができました。
F3Cトップレベルの人だと大半を腕でカバーできてしまうのですが、 ご参考まで・・
2002/05/16の質問

モーターとバッテリー
これは一般に言われている様に、低負荷高回転がやはり正解の様です。12ターンのモーターでできるだけ高回転で使い、例えば1700SCRの7セルを3分でパワーダウンさせる程度まで適正負荷で流してやればブラシ式モーターでもポテンシャルは引き出せ、かなり楽しめますとの事。
個人的には、現在の2400や2000のバッテリーより1700がパワフルに感じましたとの事。
(実はウィスパーが発売になった頃には既にカルトのワークスに近い方は進角をかなり増した設定で、高回転を維持して使われていました。)

ピッチ設定
通常のパワーのモーターを使う場合、3Dなどで対応できる回転を維持するには最大で7度あたりが適切ではないか。
CCPMだとピッチはかなり広く取れるので3Dモードで+10度〜-10度に設定し、後は操縦者がスティックワークでカバーしている。
背面を含めたアイドルアップ設定の場合、スロットルはすべてのポイントで100%にしている。「回転が上がりすぎて困ることはないですよ」

テール
以前から聞いていたように、テールハブはやや材質が弱く曲がりやすいとの事。
テールアウトプットシャフトがハブの曲がりによる振動で曲がって来る事はある。
ボイジャーE固有のピッチ軸振動は、このテールシャフトの曲がりが原因であるケースが多い。

ダンパー
スピンドルシャフトはダンパーの中で上下するだけではなく、軸方向にも動けないと振動がでます。
しっかりオイルを塗って馴染ませた方がよいでしょうとの事。

ベアリングケース
エルゴやボイジャーの30や50のOPで使われているような剛性のあるメインのベアリングケースの使用はどうでしょうか?との質問。
「精度は良くなるでしょうね。」 (メーカーで作ってもらえませんかね・・とは言えませんでした)

ヘッド
ヘッドのセンターハブの金属化をメーカーに要望する声は大きいのですが、実際には金属化によるメリットはほとんど無しとの事。
リンケージ回りの精度の問題は確かにありますよねとガタは認めていらしたのですが、かといってそれが操縦性に悪影響を及ぼしているかというと、それほど大きな問題ではなく、微少な舵にも反応しています。強度も適正な使用であれば問題無し。
ここは墜落時や定期交換時に、安価なパーツが確実に入手できることが最優先という思想だと教えて下さいました。
ホバリングの止めに問題があるほど精度が悪いのならともかく、実用上の問題はありません。

テールヘビー
7セルを普通に積んで重心合いますか?と素朴な疑問。
いやぁ・・後ろになりますね。との回答。
テールヘビーなのではなく、そういう設定のようです。 (もしかしてあのためかな?と思っていた あれ・・でした)
(ジャイロが無かったりあまり効かなかった頃の名残で未だに重心はマストよりちょっと前でないとだめ!という方もまだいらっしゃいますけど・・今はこういう事をする意味や利点はありません)




試作工作室レポート

  1. テールピッチスライダーのボールベアリング化
  2. スキッド取り付け部の加工
  3. ボディマウントの加工
  4. テールピッチサーボのパイプマウント
  5. バッテリーサポートの新設による搭載位置変更
  6. スタビライザーブレードの軽量化
  7. 30クラス用ダンパーゴムの流用(K&S HEXダンパーゴムの流用)



悪あがきの記録



ブラシ式モーターを使う場合の設定参考例

私が飛ばしていたのはこのような仕様です。2003年7月現在、電動カー用で12ターンのモーターはもう入手が難しいのですがご参考まで。
モーター: ヨコモS212 (12ターン スモールコミュタイプ)進角モーターカンのマークで1目盛り
ピニオン: JR純正15t
バッテリー: 2000又は2400mah 7セル(8.4V)
アンプ: JRボイジャー純正 (KO製ヒートシンク装着)
ブレード: JR純正グラス

モーターを純正からヨコモS212モーター(12ターン スモールコミュ)に換装しました。どちらも相模だとは思うのですが、ヨコモのモーターの方が扱いやすい様です。ホバリング時の回転が伸び、浮上時間も延長しました。
確かなテストデータがあるわけではないのですが、コミュテーターはスモールタイプの方が相性が良いような気がします。
キット付属のモーターもほぼ同じパワーを持っていますが、当時の汎用車用モーターの方がコミュテーターの荒れは少なかったです。
純正モーターに社外の柔らかめのブラシを使ってやる方法もありますが、ブラシの交換サイクルはかなり短くなります。

この当時は、1/10電動カー用のモーターとして12ターン前後の物がいくらでも入手できましたが、現在はニッケル水素3700mahに合わせた設定のため10ターン以下の物が主流となり(ストックは23ターン)メーカーによっては入手が難しいかもしれません。
現在はニッケル水素の圧倒的に高出力な物がありますから、13枚程度のピニオンで10ターン程度のモーターを使い7セルか8セルで飛ばすという選択もあると思います。
この場合リポ3セルでは電圧高すぎます。

ブラシは耐久性のあるもの(銀などが入ったもの)より、柔らかい普通のもの(袋にたくさん入って売っている安いもの)の方が、交換の回数は増えますが、コミュテーターの痛みは少なくなります。
キャビンを外せばブラシの交換や洗浄ができますから、この方が良いと思います。

この設定で、ホバリング持続時間が5分に満たない場合は、どこかにロスがあるかモーターに余分な負荷がかかっていると考えた方が良いです。
また、このような状態ではコミュテーターが異様に焼けたりし、モーターにも良くありません。
回転が上がらない場合に強引に浮かせている場合もこのような症状がでます。
この場合、ピニオンを14tに換えるか、セッティングの見直しが必要です。
送信機にスロットルカーブの調整がある場合は、25%〜50%の位置の出力を少し上げてやる(ピッチが増えて浮きそうになる前の回転を上げる)と良くなる場合があります。

上記の設定で、通常のループ・ロールは問題なく出来ます。上級者の方で無駄舵を打たない技量をお持ちであれば3Dも可能でしょう。(私はできません)
この状態で、通常に飛ばして5フライト程度を目安にブラシを交換すると良いでしょう。
ブラシ交換をけちって、コミュテーターを焼くとローターの方が高価ですよ。 柔らかめのブラシをたくさん買っておくと良いです。





(C)  Koubou Sirokuma