GTIに試乗しました
新ポロが発売され、GTI仕様も追加されました。
幻の車らしく・・・試乗車も無かったのですが、DUOに寄ったついでに「週末に試乗車来ますよ」と教えられ、乗ってまいりました。
DUO南広島に来た試乗車は豊橋ナンバーの黒のGTI(サンルーフ付き)。お店についてとりあえず外から眺めていますと、履けると聞いていた14インチホイールがブレーキキャリパーとの隙間があまり無さそうです。実際は大丈夫だったのですが、GTIは15インチホイール。ぺったぺったの45%扁平タイヤ。
もてぎでディーラー向け試乗に使われた車らしく、タイヤのショルダーは角がわからないくらい、どろどろに溶けています。1000クラスの2輪並でございます。
私の旧4ドアと並べてみますと、当然フロントグリルの高さが違います。新型の方がエンジンルームの空間は在りそうです。
ドアミラーもよく見ると別な形。
中に入りますと、似たようなドアパネルですが中は別物。今時のVW車らしいデザインです。
パンフレットには高級オーディオの様なブルーの透過照明とありますが、個人的には従来の緑が好きです。
なにかプラスチック感が強く(前も質感は国産に及びませんでしたが)ちゃらちゃらしています。
このあたりは世界的なものだと、自分に言い聞かせます。
シートは見た目よりホールドの高いセミバケットといえばバケット。私の身体は少しはみ出ますが、ドイツの巨大なおじさんも乗るので大丈夫なのでございましょう。
シフトパターンはリバースが押して左前の前進5速。エンジンをかけ試乗開始。
左前がリバースというのが頭にあり、センターの前が1速のつもりで・・・ エンスト。あぁ・・クラッチシビアだなと思いつつ、
エンスト・・。おお・・MTに乗れない身体になったのかと思いつつ、エンスト(ーー;)
半クラッチ使いまくりで車道にでます。(これは私の間抜けな勘違いで3速に入っていただけです)
クラッチの踏力は、旧ポロの3ドアMTほどではありませんが、国産同クラスから比べると重い方に思えます。
ゴルフの部品を流用しているためと聞きましたが、インプレッサSTIの強化クラッチより重い旧ポロほどではありません。
シフトのタッチは、いかにも・・・ワイヤーですよという感じです。かちかちっとした物は期待できませんがストロークはそれなりに小さく決まります。FFはこんなものでしょう。
エンジンは低速からドッカンとくるタイプでは無く、回転に比例するタイプ。市街地で使う回転域ではそれほどパワフルな印象はありませんが、微少にアクセルを踏んだときのトルクのレスポンスは最高です。真面目なドイツ車のエンジンをATで乗るのは何かもったいない様な気が致します。
ブレーキは、DUOの担当さんに、サーキットでも通用しますよと言われていたのですが、踏んだ奥の感じが私のポロより抜けている感じがします。日本のユーザーに合わせたのか、気泡が抜けきっていなかったのか。
旧ポロのタッチが硬すぎたのかもしれませんが、個人的には現ポロは甘く感じます。
排気音を聞くためにエアコンはカットして窓を開けて走っていたのですが、パワーウインドーのスイッチは従来のコンソールに在る方が良いですね(慣れの問題です)。ペダルレイアウトも適切で、足下が広い方では無いのですが、減速のシフトも軽快に決まります。(このへんはGTIですね)
インパネなどの内装から出る振動に起因する雑音は、旧ポロからそれほど改善されていません。ノーマルの新ポロでは少し良くなっている部分もありましたので、試乗車が疲れていたのでしょう。
ウインカー操作時の「カッチカッチ」というわざとらしいリレー音はアウディ並。
旧ポロでも車体の剛性は何ら問題ありませんでしたが、硬い箱は健在。
45%扁平のとんでもないタイヤの割に悪質な突き上げなどは気になりません。サスアームの取り付け部自体が若干ソフトになっているのかもしれません。
ヘッドライトはロービーム側が放電管になっています。サイドエアバックも付きました。
ドイツ車のくせに日本車の様なカップホルダーまで装備。
内装は簡素な旧型の方が腹が立たないと思います。
普段より交差点2つほど遠回りして戻ります。
旧ポロに比べ、びっくりするほど低速域はパワフルではありませんが、走らせる実感は楽しい車です。
これで旧ポロの顔とインパネなら・・・・・。
7月1週目の段階で、黒ボディなら即納、シルバーだと8月下旬以降・・・だそうです。
2000/07/13
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