工房しろくま 二輪館 自転車別室


体力もたいして無い癖に、やっぱり自分の力で前に進む自転車は気持ちが良いです。ずーっと持ってて思い出したように乗ったり、オフ車のトレーニング用でMTB乗ったりしてたのですが、40過ぎて子供も生まれて、自分の体力の低下に逆らうように自転車再開です。
ちょっと乗っただけでもオートバイ乗った時の身体の動きが変わります。まだまだやめられません。

でもいつまで続くのやら・・・

雑記ブログ「しろくま日記」開設しました
管理面倒になったらすぐにやめるであります。



CYCLE HOUSE GIRO MB−1Drop

私が中学の頃に(30年ちょっと前です)自転車専門誌のショップ広告で20インチとか16インチのタイヤを履いた純ロードがありました。当時は地方で何でも手に入るという時代ではなく、そういう面白いものがあるんだなと思ってあこがれてましたが、当時広島で1回だけ見ただけでした。
40過ぎて体調管理に自転車をせっせと乗るようになり、小径スポーツが欲しいなと思ったのがきっかけだったのですが、ルイガノのサス付きやらビアンキのミニベロにあれこれ迷ってる間に、ネット上で本気で走れる20インチロードを見つけました。
嬉しい事にキット販売もされているようです。(後で知った事ですが、この車のコンセプト自体が、そういう時代の小径ロードへの思いがあったようです)
カラーオーダーして待つこと3週間あまり、千葉のサイクルハウスジロさんから届いたのがこれです。
小径スポーツとは言ってもクランク軸からシート・ハンドルまでの設定はフルサイズの自転車と変わりません。ホイールベースも極端に短い訳ではなく、乗ってみると直進性に違和感は全くなく、20インチのメリットも体感できます。
駆動はシマノのSORAでまとめられています。追々交換もできますが・・私にはこれで十分です。フロントは52*42 リアは12−25の8速ですが、20インチにはもう少し大きなフロントの方が良いのかもしれませんけど・・・私の足にはこれで十分だったりしますです。
20インチだとチェーンの上側のラインがかなり後下がりになりますが、FDに後傾させるアダプターがあり、変速に問題はありません。STIレバーは初めてでしたが、思ったほどレバーの違和感は無く、変速は楽です。
タイヤはパナソニックのパセラ20*1.50です。もう少し細い方が舗装路で軽快になるようですが、キットに入っていたのでそのまま乗ってみるとMTBみたいな良好な乗り心地でなおかつ抵抗も少ない様です。慣れたらもっと細いものに交換したいです。
フレームはアルミ、Fフォークは鉄ですが、少し太めのタイヤの影響か路面からのショックを良く吸収し(ユーラシアより良好)砂の浮いた路面や縦溝も問題ありません。

なかなか良いようです。
細い高圧タイヤ履いた純ロードの軽さはなんとなく感じてたのですが、小径車とはいえけっこうそっち方向に近いものがあります。リムの剛性はけっこうあります。この辺が性能に大きな影響もってるのかもしれません。

センタースタンドを付けてみましたが、フレームに余分な物となるため外してしまいました。(43歳で初のスタンド無しです)(買い物車ではないからいいか)

徐々に好みのパーツに組み替えてやろうと思います。ちょっと足を伸ばした散歩ツーリングには相当に楽しいです。テストランで止まりたくなくなってしまいました。




BS ユーラシアグランツーリング

今はほとんど見られなくなったランドナーというジャンルの自転車です。中学の頃に購入し28年以上経過してますが、たまに引っ張り出して整備して乗ってましたので、未だに現役です。当時は路面も今ほどどこでも平滑な舗装路というわけでもなく、こういうものがツアラーとしては定番でした。
BSのユーラシアには当時700Cタイヤを履かせたスポルティーフもありましたが、今は普通の健康器具自転車が履いてるタイヤでも当時はまだ特殊でした。チューブラーとかはトラックで使うか、パンク覚悟で舗装路限定というのが普通でした。路面が良くなったんだな・・と感じます。
ツアラーとはいえ、中学の頃にちょっとだけかじっていただけですが、ぐいぐいと伸びのある走りは未だ健在です。


ギヤは2*5の10速、当時は普通だったダウンチューブ付けのレバーで変速します。
タイヤはオープンサイドのタイヤが定番でしたが、入手が難しい事もあり手を入れたついでにシュワルベマラソンの650*35Aに履き替えました。
ペダルはストラップを付けられる物が定番なのですが両面ピンタイプのロード用廉価版に交換して乗っています。
ハンドルは下部が少し広がったいわゆるランドナータイプ。
ブレーキはダイヤコンペのカンチレバー用シューからシマノのカンチレバー用に交換しました。制動力は今の標準になってます。



しばらく乗らなかったのですが、久しぶりに自転車に乗り始めて倉庫から引っ張り出してタイヤとブレーキシューを交換し、サイクルコンピューターを付けて(健康器具ですので)軽整備を行いましたが、この頃の日本製品はアルミの表面処理やメッキのレベルが高く、非常に良い状態が戻りました。
BS純正フロントバックは紛失、シートバックは朽ち果ててしまっていたので、市販品をあれこれ探しています。
しんかいと戦艦大和3式弾弾頭風オブジェ
中学のとある夏、私はこれで広島市内から呉線を通り親戚が住む芸予諸島の島に行く大旅行?を行いましたが、足慣らしで走った28年後、R31の信号の多さに閉口しながらあれよあれよと呉まで快走、国道沿いに行くと坂がちびっとしんどいので湾岸をショートカット、中学の暑い夏の難所だった呉峠は阿賀トンネル開通でこれもショートカット、あっさり引き返してきました。70キロちょっと、慣れたロードの人なら朝飯前の距離ですが、久しぶりに走った42おやじはしばらく筋肉痛に悩まされてました。
シートは今風な奴の方が楽そうですね。


アジア製自転車やアルミフレームの普及でフレーム溶接があまり美しくない自転車ばかりになってるような気がします。当時はこういうクロモリフレームで量産品でもそこそこのレベルに仕上がっています。あらためて時間の推移を感じますが、素人整備では限界があり、一度まともにメンテしてもらおうと某ベテラン整備士さんに預かってもらいました。
気になっていたクランクだけ165ミリからもう少し大きいものに交換してもらってクランクベアリングも今時の高精度な物に換えてもらう予定ではありますが、気長に預かってもらってます。
MTBでカチカチとシフトするのに慣れてましたが、ゆったりと走らせるにはやっぱり良いなと感じます。

お店でパーツをあれこれ頼んでもらってますが、なかなか探すのが大変の様です。いつまでも預かってもらってるのも寂しいので、引き取りに行って自分でできる範囲でオーバーホールをしています。

ハブのベアリングは、何も知らない間にCRCをせっせと吹いていたせいかグリスの油分は抜けて古くなったバターの様になっておりました。
ボールを洗浄しグリス入れ替えで組み直し。中学の頃好奇心でばらしてしまって間違ったまま組んでたミスが今頃判明。ボールの配列も30年近く経ってまともになりました。呉までのテストでトラブルでなかったのは危ないところでした。
リヤハブは今時のシマノと構造が違うため分解用工具が合わず、(サンツアーの5速がついてますので)スプロケット付けたまま洗浄とグリスアップ。
ホイールの回りが軽くなったような気がします。

ボトムブラケットのベアリングは構造がわからず分解をあきらめていたのですが、構造は簡単でした。何とか手持ちの工具で分解完了。グリスは何か古い機械の臭いがしておりました。潤滑の役目にはほとんどなってなかった様です。ボールベアリングを使ったカセット式ではないのですが、パーツの通販をいろいろ見ているとTANGEのピスト用BBが今も全く同じ物で使われている様です。固形化しつつあるグリスを洗浄し、グリスを入れ替えて組み直し。ボールのクリアランス調整ができますのであれこれやってみながら組み直し完了。
カセット式のBBを注文しているのですが、まだ入荷しないため、当分はこれで乗る事になりますが洗浄とグリスアップで具合は良くなった様です。

クリップ式のペダルには苦手意識があったのですが、(走りながら自分で締めて止まるときには緩めてから足を抜くというのが)SPDペダルに交換し徐々に練習しています。
ロード用の様な強力な固定ではありませんが、簡単に外せますし慣れると快適です。
単動2気筒エンジンがタービンになったような感じです。早く試してみれば良かったです。

シートも変更し、ポジションも見直して何となくよみがえってくれました。フロントバックを付けたためセフティーレバーが使えなくなりましたが、ポジションの改善で正規の位置を持っても無理が無くなりました。向かい風が楽でございます。
ほんとはもうちょっとハンドル高め(シート上面とハンドル上面が水平)の方がいいのですが、ステムで適合する物が無く、どうしようかな・・です。
慣れた方が早いのかも。これ乗ってるとR100のハンドルがやたらと高く感じます。

エンジン付きと人力ではかなり違うのではありますが、エンジン付きに乗った時の身体の動きが非常に良くなってきてます。意外な効果です。

どこかにちょっと行ってみたくなってます。悪い虫再起動

そのご・・・




アラヤ C2 (コンフォータブルコミューターと書いてありますが正式名称は不明)

アラヤの20インチ前後サスミニサイクルです。発売当時どこかの雑誌に掲載されていたのですが入手できず、たまたま2輪の中古展示会で某単車屋さんが持ってきていたのを見つけて知り合いの2輪販売店に頼んで引っ張ってきてもらいました。オートバイ屋で買った自転車です。

見た目オフロード風ですが、スプリングだけ(フリクションと言えばそうではありますが)のクッションは跳ねます。このサイズだとスイングアームピボットの剛性もあまり期待できませんので大きな衝撃を受けるとフレームがねじれます。「荒れ地や不整地は走らないで下さい」と書いてあります。
これが出た頃はMTBでもスイングアームピボットがこの様にクランクの上にある物が多かったのです。
買った頃は体重が今より20キロ多かった(^∞^) のでリヤのイニシャル最強にしてました。自転車より自分の軽量化が先。

前後サスは要らないな・・・と思ってしまった自転車でしたが、自転車復活でちょっと手を入れてやったところ面白い街乗り車になってくれたようです。


変速はシマノの内装4速のグリップシフトです。昔の実用車によくあった遊星ギヤミッションと大差ないですが、静かで確実です。少しワイドレシオに思えますがミニサイクル・・と割り切れば便利ではあります。
ブレーキは前が普通のサイドプル、後はシマノのローラーブレーキで扱いやすいです。
タイヤは当初BMX風ブロックパターンの20*1.75が付いてましたが、シュワルベマラソンの20*1.5に交換し舗装路用にしてます。小径高圧タイヤも前後サスでカバーするのです。
当初付いていたシートピラーは鉄製の短い物で、目一杯シートを上げても膝が窮屈でしたが、アルミ製シートピラーに交換し適正なポジションに改善され非常に乗りやすくなりました。ただ、リヤサスのため足を着くと車高が少し上がり足つきがけっこう厳しいです。アフリカツインにハイトの高いシートを使ってもDR400に足つき無視のアンコ盛りシートを付けても足つきには問題の無い私ですが、この自転車は交差点ちょっと注意です。
シートとクランクの位置が良くなったので、ハンドルも少し起こし街中快走仕様セットにしてます。
これも170位のクランクが欲しいですけど・・・


20インチで快速仕様となると、リジッドでフレーム剛性のある物の方が良いのかなと思いますが、(中学の頃からこの小径スポーツはあこがれです)(当時はフレームビルダーさんが作ってくれる位でしたけど)歩道の段差でもサスが適当に動いて吸収してくれなかなか快適です。
以前あった走行中のよれもスポークのテンション調整とタイヤ交換であまり感じられず、直進性も悪くないです。
シートがちょっと痛かったのでお手頃価格の市販シートに交換しこれも解決。
面白いミニサイクルになってくれました。

前後ともアクスルシャフトはクイックではなく、後輪の分解はオートバイ以上に面倒なので出先のパンクではチューブ交換というわけにも行かないようです。(工具もいろいろ必要)

中学の頃に乗っていたヤマハのモトバイクの様なオフ性能を持った自転車はもうでないとは思いますが、20インチもなかなか楽しいです。

フロントバックの小さいの付けて、ちょっと遠くまで行ってみたくなりました。





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