基本的にフォーサイトと変わりません。ベルトコンバーターの構造が新しくなり、８０キロ以上からの加速が良くなっています。
出足そのものは、ホンダの古いモデルの方が良かったのですが、フル加速でフロントの接地感が危うい（浮きやすい）というデメリットもありました。
高速道路で１１０キロあたりからフロントフォークへ共振と思われる振動がフォーサイトでは出ていましたが、フォルツァでは全く問題ありません。
２５０ですので、それほど余裕はありませんが、楽しく高速道路を流すには十分と思えます。

フォーサイトと一番違うのはフロントが１２インチから１３インチに拡大された事でしょう。
「スクーター」らしく後輪への荷重は通常のオートバイと比べると割合が大きくなりますが、旋回性は非常に良好です。良く曲がります。
フレーム剛性がそこそこあること、リヤサスが２本支持になり力が逃げにくくなったこと。フォーサイトにくらべ足が前に出るポジションですが、パイプハンドル採用によって、フォーサイトでは身長のある方で、肘の高さと手首の高さのバランスが合わず、レバーが下過ぎる感じがしていましたが、フォルツァではこれの調整ができます。
前後ディスクは非常にコントローラブルかつ強力です。これは安心できます。

市街地のレスポンスはフォーサイトの方が良い感じがします。高速道路では車体の安定感と巡航性で圧倒的にフォルツァが楽です。
外観の質感はフォーサイトの方が好きです。デザインもフォーサイトの方が私は好きです。

トランクの使い勝手はフォーサイトの方がかなり良いです。　カタログデータ上の容量はあまり変わらないと思いますが、長物が積めたりノートパソコンの入るバックを入れたりという状況ではフォーサイトの方が入ります。（四角い荷物が積みやすい）
もっとも、フォルツァにはスポイラー？に見える？アルミの羽が後ろについています。これはようするにキャリアです。ツーリングネットを常備しておけばトランクに入らない荷物はスポイラーの上に積めます。この状態でシートの開閉が可能です。

サイドブレーキはフォーサイトからサイドのみ独立して調整が出来るようになりましたが、レバー操作がやや煩雑でした。フォルツァの場合はメーター右側に自動車の様なレバーがあり、非常に操作が楽です。（ちょっと大げさですが・・）

フロントタイヤの１２インチと１３インチの差はかなりあります。リヤサスの片持ちか両持ちかの違いもかなり影響し安定感はフォルツァが遙かに良好です。

個人的には、市街地メインならフォーサイト（SEならリヤもディスクです）、高速道路を少し重視するならフォルツァが良かろうと思います。
両方を兼ね備えるとマジェスティーになりますが、エンジンの完成度はホンダの方が良いような気がします。
２型のフリーウェイを加工していたときに、インテークマニホールドの内側がホーニング仕上げになっていました。

高速道路での防風性はフォーサイトと同じく、非常に良好です。ただ、比較すると足下への風の巻き込みはフォルツァの方が大きく、和服で乗る場合は裾のばたつきが割と大ききなります。

純正のグリップヒーターを着けました。実は純正ヒーターはフォルツァSにしか対応していません。しかし私はヘッドライトのハイビーム側から電源を確保し装着しています。ハイビームにすると多少電流が減りますが、そういう状況ではエンジンの回転数も上がっているはずですので、発電機でまかなえると思います。

タイヤはフォーサイトでも感触の良かったダンロップのポルソに変更。操縦性の改善に非常に良いタイヤです。良く曲がり、路面に蹴られても滑りながら踏ん張ってくれます。

シート下トランクの容量が足らず、スポイラーの上にクラウザーＫ２システムのトップケースを着けるマウントを着けています。（アフリカツインと共用）加工は簡単です。

ホンダ車らしくなく、リコールが２回。ヘッドライトの固定に関するトラブル。スロットルホルダーの水の浸入によるトラブル。