ALIGN RC T-REX 450X





モーター:ハイペリオン P1919-04M 12tピニオン
バッテリー:サンダーパワー2100mah3セルリチウムポリマー
ESC:ハイペリオン TITAN 35A PSW (ノーマルモード)
受信機:双葉 R-146ip
サーボ:双葉 S-3103*3(スワッシュ) S-9257(テール)
メインブレード:ハイペリオン325ミリカーボン

台湾のALIGN社が発売した400クラス小型電動ヘリです。
機体そのものは海外の電動ヘリサイトなどで紹介されていたのですが、当時国内では継続的なパーツの入手が難しく、エンルートさんで取り扱いが始まり、やがてエアクラフトでも継続的な販売が始まりやっと入手できました。
当初、いつもお世話になっている模型店のサンプル機(素組テスト機らしいです)を見せてもらっていたのですが、買いに行くと在庫が無かったり丁度ホーネットが快調になった頃で、細かく見ていくと「うーん?」な部分もいろいろありなかなか購入まで至りませんでした。
ホーネットとCH-46がそこそこ成果が出て、お店や知人の機体を見せてもらっているうちに、アイデアが湧き購入しました。

2日もあればできる・・・と言われましたが、根気よく丁寧に作るに超したことはありません。

安価な小型電動ヘリですが、ヘリコプターの基本的な調整とフライトをマスターされている事が前提と思った方が良い機体です。未経験者の方は購入店や専門店で適切な指導を受け、図面見てビスを締めるだけでなく、より慎重に組まれることをお勧めします。ユーザーの技量はそれなりに要求する機体です。



現在の状況
MD530ボディ

ファンテックが発売しているMD530のボディを付けてみました。非常に可愛いです。

ノーマルの短いテールブームに合わせてあるため、ロングテール仕様では少しテールローターが後になってしまいますが、雰囲気は良好です。
スキッドブレースの前側の取り付け穴を使って胴体に固定しますが、私はハイペリオンのY22のロングモーターを使っているためマウントがフレームの出し入れ時に当たって抜けなくなるので一部切っています。(強度に問題はありません)
画像の様に非常に雰囲気の良いスケール脚が付いていますが、これの前ブレースの根本にマウント部材が来ますので、無理なく強度が保てます。
カーボンやFRPのフレームを使っている場合はキットの指示の様にスキッド取り付け穴の上からタッピングでマウントにネジ止めという事ができませんので、ロアフレームのスキッドのビスの受けの突起をリューターで落とし、取り付け穴の上から2ミリの6角穴ビスを通せる様にしておいて、マウント側へ2ミリのナイロンナットを埋め込んでおきます。
テールケースを外してこのフレーム前の2本のビスを抜くだけでフレームは分離できます。

ボディ前部がバッテリー交換の時に外せますが、これは3カ所のイモネジを使ったピンで止められています。イモネジを使う方法は外れにくく良いのですが、FRP生地が削れるため私は3ミリのカーボンシャフトで作り替えました。
こういう形式の胴体でキャビンがネジや工具無しで付け外しできるのは良いですね。

画像ではまだ付けていませんが、垂直尾翼の下に1ミリピアノ線でスキッドを足してやりました。

ゲルコート仕上げの非常に良くできたボディです。尾翼もこのクラスにありがちなあまり良くないバルサ生地に樹脂を塗り込んでごまかして色付けた様なものではなく、中空のグラス構造です。
赤白の赤十字仕様と緑迷彩の2つがありますが、赤白の方が飛行中には見えやすいと思います。

アンテナは胴体の内側にU字に曲げたノイズレスパイプをホットボンドで固定しています。

重量はノーマルの骨仕様より少し増えますが実際のフライトでは大きな違いは感じられませんでした。MD530やヒューズ500で今まで感じていた変なピッチング癖は全く感じられず、静粛にすっ飛んでくれます。飛び方も実機らしくローパスもなかなか綺麗です。
ボディがギヤ音を少し抑えてくれるのと(ギヤはRC-Fatalさんの切削製)ブレードをハイペリオンに交換した事もあり、ロスの少ない飛びをします。1フライト目でループも問題ありませんでしたし、機体の姿勢や見えやすくなったため飛ばしやすく感じました。

これはなかなかよろしいであります(⌒∞⌒)
400クラスで普通にスケールボディ使える時代になったんですね。

スキッドは日曜大工店で内径4ミリのシリコンチューブを買ってきて、何カ所か傷防止に入れています。

2007/01/23

ハイペリオンから35Aのスイッチングレギュレーター内蔵のESCが発売となり、受信機側の電流値に余裕ができたので一時テストしていたアジア製の9グラムのデジタルサーボにテールを変更しました。双葉からも小型電動ヘリ用のテール用デジタルサーボが出るようなので、発売になればそちらを使う方が無難と思いますが、小さい事もあり搭載は楽です。
ファンテックのボディに付ける場合はテールのリンケージロッドを付属の細い物に交換しないといけないため、リンケージの精度は少し落ちてしまいます。そのため急激な動きで少し不自然なテールの振れを発生していますが、止まりそのものは悪くありません。ノーマルのサーボだと降下しながらのアプローチで少しテールが暴れる事がありましたが、そういう事はすべて解消しています。感度を詰めていけばもう少し良くなりそうなので、継続して調整です。

モーターはハイペリオンのY22−XLの3900kvを使ってましたが、発熱が決して少ない方では無く、ボディに入れてから問題ないとは言え温度がさらに上がるようになったため、ハイペリオンのP1919-04Mモーターと交換しました。アウトランナーですが精度も悪くなくエアクラフトから発売になった国産のピニオンで12Tを使用しそのまま載せ替えが可能でした。
一時期タマゾーのT−REX用アウトランナーも使っていましたが、バッテリーのレイアウトでモーターと接触する事がありやめていましたが、ボディに入れた事でメカプレートから上のバッテリーマウントに搭載位置を変えたため、干渉は解決しました。

実際に飛ばしてみるとホバリングからの上昇力は格段に向上し、アイドルアップでの上空の速度ののりも明らかに良くなりました。高回転でトルク抜けする事もなく3Dモードでもボディ付きで重いためホネのT−REXほどの動きはできませんが普通のでんぐりがえし程度なら十分なパワーが得られました。
そういう事をして着陸させた直後のローターの温度は指で触って熱いかなという程度。インナーローターでケースが指で触り続けられなかった事を思えば、モーターはこちらの方が相性が良い様です。
この種のアウトランナーは物によってはカタログほどの性能が無かったり、ベアリングやローターの加工精度に低品質な物も存在しますが、このモーターは非常に良くできています。

これ以上のパワーがあっても、私にはこれ以上の事はできませんので・・・ 無難な所かもしれません。

FRPのボディに入れた400クラスの電動ヘリで普通に上空を走らせられる時代であることを感じます。 

P1919-06Mを使って4セルという組み合わせも面白いかもしれません。

2007/06/09

双葉から400クラス電動ヘリ用のテール用デジタルサーボS−9257が発売となりました。知人でT−REXに9253や9254を使って好結果を得ている機体も多かったのですが、MD530のボディはテールサーボの搭載位置に少し制約がありこれまでは入りませんでした。


9257も9グラムサーボよりは大きいため、テールパイプにマウントするわけにはいかず、フレーム後部のテールドライブギヤの下あたりにアルミアングルでマウントを作り搭載しました。(ボディに入れないのなら普通にパイプマウントできます)
同時にテール回りをV2用のパーツと交換しました。初期のT−REXから比べれば別世界と思えるほど精度は向上しています。ユーザーには嬉しい事です。

サーボホーンは8ミリ程度で設定。MD530のボディを使う場合にはテールロッドの取り回しが少しきついため、テトラの0.8ミリステンレスロッドを使い、両端にボールリンクを使っています。今回はうまい具合に収まりました。

フライトではテールの安定感が全く別物となりました。今まで使っていた9グラムサイズのデジタルサーボも止まりは良かったのですが、止まってからの挙動に不自然さが残り、感度を抑える事でごまかしていましたたが、このサーボならしっとりと完璧に抑えてくれます。
メーカーが400クラス電動ヘリ用と言うくらいですから、相性は完璧でした。

T−REXそのものもSEのV2となってフレーム剛性やヘッド回りの精度が格段に向上しています。随分良くなったと感じますが、市場の要求に地道に応えてくれているメーカーの姿勢もユーザーには嬉しい事です。類似品がいろいろ出てますが、完成度ではこのクラスで圧倒的と思います。

2007/07/13

Eagle TreeのマイクロパワーV2を入手できたので、飛行状態での電流電圧測定を行ってみました。
現在の仕様で、ホバリング時は15A前後アイドルアップ1での上空飛行時に20から25A程度で負荷がかかったときにピークで28A位でした。上空飛行時にモーターの負担は減るのですが、その分ローターの回転数も上がっていますので、ホバリングより電流値が低いわけではありませんでした。
でも、思っていたほど流れてはいないようです。これなら3Dモードでも35A以下で楽々収まっていると思います。(大した事はできないので)
このサイズの機体にアウトランナー?と思っていたのですが、非常にマッチングも良く大変パワフルに飛んでいます。

しかし・・ 今回発売になった450SE Ver2 の完成度は大変に高いです。私の機体もテール回りは最新版を移植しましたが、ベアリングケースはカーボン仕様の初期の物なので樹脂のままです。ヘッドはクイックのパーツでそこそこ良い物になってますが、Ver2のヘッドの方がさらに良い様に思えます。
ユーザーとしては大変に嬉しい事ですね。
知人はボトムプレートを純正の柔らかい樹脂の物からクイックのアルミ切削の物に交換し、非常に満足できる剛性を得ています。これくらいフレームしっかりするとモーターも綺麗に回ってくれそうです。

2007/07/15

SEフレーム用の金属製ベアリングケースが入手できたので、交換に伴って手を入れました。元の樹脂製ベアリングケースもベアリングはエポキシ接着剤を併用して固定していますので剛性はそこそこあるのですが、SE Ver2の完成度を見ると回転ロスの低減には効果がありそうです。テールのカウンターギヤを外したついでに450XLから減速比が変わった(メインに対してのテールの回転数が減った)現行のカウンターギヤに交換しました。スタビブレードも現行の黒い物(これは今まで使っていた3Kのカーボン風ブレードより少し重くなります)に交換しました。ウォッシュアウトのベースはアラインの金属製が手元にあったのですが、今使っているクイックのセンターハブとはラジアスアームのピンの間隔が異なり使えませんでした。ブレードは今までハイペリオンの325ミリを使っていましたが、評判の良いアラインの325ミリカーボンに変更しました。

テストしてみると、ローターの回転が非常に軽快です。スタビブレードが重くなった影響はかなり大きく、ホバリング時の座りや、上空飛行での小舵の反応が粘る感じとなりました。今まではレスポンスが良いのをエキスポで抑えていたのですが、補正でより良い感じになりそうです。
上の走りはブレードの変更の影響か、テールにパワーを喰われにくくなったのか非常に良く回って速度がかなり向上しました。
ストールターンでの登りも今までとは感覚が異なるくらい余裕で登っていきますし、このクラスとしては非常に大きなループが余裕でできます。
一緒に飛ばしている知人の450も良く走るのですが、ボディの効果かさらに安定して高速で飛べます。

これだけ飛んでモーターは飛行直後に指先で触り続ける事ができます。現行のSE Ver2にかなり近い仕様になってきましたが、ハイペリオンの1919モーターとこのアラインのブレードの組み合わせはかなりの大当たりの様です。

2007/08/19



機体保護パレット

運搬用のパレットを作ってみました。
車のフロアに載せて運ぶときの転倒防止と尾翼の破損防止用です。ブレードホルダーを使うのはあまり良い方法ではありませんが、便利ではあります。

手持ちのパーツからテールピッチプレートをXL用のリンクが動く物とテールピッチレバーのベアリング入りに交換(現行仕様)したところ、テールの変な癖も解消しました。自作の2ボールベアリングの物をずっと使っていたのですが、スライダーの上下を動かす(ちょっと怪しい構造ですけど)現行の物の方が動作性良くなってます。
メインのブレードグリップもクイックの初期の金属の物からスラストベアリング入りの物に交換。

随分前から飛ばしていた某所の干拓地でトリム合わせをしてきましたが、気持ちよく真っ直ぐ走ってくれます。いつのまにかピッチ設定が狂っていたようで、まだ調整していかないといけないのですが、普通に上を走らせて、普通にループしてロールするには静かでパワフルで気持ち良い機体です。
良いモーターが手に入る様になったものです。これで骨のキャビンならどんだけ・・と思いますが、ボディ被ってる分視認性も良く飛ばしやすくなっています。

ちょっと緩めにノーマルモードで実機らしく場周飛行させるのも雰囲気良いです。(実機はけっこう騒音あります)

2007/04/20





製作 (初期の450Xを想定しています。現行のXLやSEでは相当に改善されていますが基本は同じです)

ここから下は初期の450Xでの製作で感じた事です。現在は細かなパーツの煮詰めが格段に進み、誰もが説明書通りに(ただネジ締めるだけではなく)正確に慎重に組めば安定して高性能を発揮できる機体になっています。

発売当初は安価という事もあり、組み立てスキルの不足するユーザーさんからいろいろ言われた経過もありますので、それをふまえた上でお読み下さい。

最低限、サーボは双葉やJRなどの国内メーカーの信頼できるミニサーボか、GWSやHITECなどの大手メーカーに大量にOEM供給している実績のあるメーカーのサーボを使って下さい。安価だからと大手メーカーの下請けブランドの物や粗悪なアジア製サーボを使うとろくな事にはなりません。

私もキット入手当初、某青いサーボを(下の画像でも使ってますが)使っていましたが、ニュートラル性能の高いサーボに交換したところ、飛びは激変しました。

テールピッチコントロールサーボはカタログデータの動作速度に惑わされる事無く、ニュートラル性能の確かな物を使って下さい。
デジタルだからいい!という事で、飛行機用のマイクロデジタルサーボを使われても、それはヘリのテール制御用には設計されていませんのでろくな事にはなりません。
3Dアクロをしないのであれば、ハイテックのHS−50クラスのサーボでも十分に止まります。ただでさえニュートラルの甘いサーボに無駄に大きなホーンを使って調整しても良い結果は絶対に出ません。

自分は3Dバリバリだよ!という方は、素直に双葉ならGY401と重くなりますが9254サーボを使いましょう。

日本語説明書は入っていませんが、図がいろいろありますので何度も見直せば理解できると思います。エンジンヘリなどの組み立て経験が在る方が理解しやすいでしょう。

マイクロ機(50エンジン機でもそうなのですが)の場合、当然ですが組み立て時に注意するポイントはあります。

  1. 組み立てる前に説明書を良く読み、パーツの構成をしっかり理解する。
  2. 樹脂パーツはできる限りバリ取りを行う。パーツの合わせ面が気になる場合は板に貼ったペーパーなどで面出しをしっかりする(必須)(特にフレーム後部のテールブームが収まる箇所は要チェック)
  3. ベアリングハウジングの合わせ面の突起は隙間無く合わさるように面取りをする(ネジを締めれば合うという発想はだめです)
  4. パーツのバリなどで他のパーツに接触する部分は必ず修正する。(ロッドやリンクの逃げも必要です)
  5. タッピングビス以外を樹脂にねじ込む場合は、あらかじめ2ミリのタップで軽くネジを切っておく(先だけでいいです)。しなくてもいいのですが、ネジの入る面がネジが入った時に少し盛り上がり締め付け精度が出ませんし、ネジが斜めに入る事の予防になります。
  6. ビスやシャフトが通る穴がスムーズで無い場合は、必ず修正する。(ネジ山は別ですので注意)
  7. おかしいな?と感じたときは無理な力で組み立てない。
  8. ロックタイトは必要以上塗布しない。

これだけは守って作る方が良い機体ができます。簡単な機体ですが、ささっと作るよりじっくり組む方が良いです。
説明書の絵だけじゃなくて、英文のところもしっかり読んだ方が良いですよ。国産のキットの様に日本語だけしか書いて無くても図解で外国の人が組めるほど親切にはなってません。(当然ですけどね)


チェックすべき箇所

  1. スワッシュプレートはエアクラフトも言っている様にまれに接着不良の物があります。古い機体ならこういう構造の場合一度ばらして接着し直すのは当然?だったのですが、今はそうもいきませんので、点検だけはした方が良いです。
  2. ブレードグリップやテールブレードグリップにベアリングを押し込む箇所がありますが、必ず奥まで確実にベアリングが押し込まれている事を確認します。ゴミやバリで奥まで入らない事があります。
  3. メーカーであらかじめ組まれているパーツなどで、ロックタイトが付着しすぎてベアリングが回らない(テールの駆動ギヤなど)事があり得る(知人の機体でありました)組む前にチェックする。
  4. テールブレードグリップがテールセンターハブに入る穴がバリなどのためにわずかに小さくハブと接触する場合があるので点検。バリは取ります。
  5. テールスライドリングのベルクランクに刺さるピンが物によって接着が不良の物があります。破損する前に点検。ロットによっては接着ではなく、成型の段階で埋め込みになっている物もあるという話がありますが、このタイプなら問題ありません。
  6. スタビライザーシーソーはスタビライザーバーが真っ直ぐ入らない場合があるので、バーが円滑に動くように必ず修正する。

という事はチェックしておいた方が良いでしょう。知人の模型店で5機販売していますが、トラブル箇所がすべて違ってました。ロット毎の改良などあるようです。

こう組んだ方がいいかなポイント


この赤い部分のエッジは必ずカッターの刃などでしごいてバリを取り除いておきます。ロックナットはキットに入っている物は妙に固いので国産の3ミリナイロンロックナットと交換して組んだ方がドラッグボルトの調整が容易で、グリップのナット穴を痛めないと思います。

あとは根気良く丁寧に気を使えば使うほど良いヘリコプターができます。根気も技量です。



どうにかしよう
そのまま組んでも、けっこうな座りがありなかなか良い機体なのですが、どうも操舵感に違和感があります。模型店の機体をいじくり倒してみると、スワッシュのリンケージにどうしても緩い部分があります。
見た目でもピッチハウジングのゆがみや成型時のひけがあります。エレベーターリンクの強度不足か、スワッシュのロアハウジングが回転方向にねじれてしまいます。
パーツ単体で見ると、そんなに柔らかい樹脂ではない(リューターで削るとそこそこ固い)のですが、設計時の肉厚や金型の設計の問題に思えます。(日本製メーカーがすごすぎるんですけどね)
テールの不安定さもいろいろな方から指摘がありました。
メインのドライブギヤはワンウェイベアリングだけでボールベアリングは入っていません。ワンウェイはメーカーで圧入接着のようですので、多少ギヤが振る事は仕方ないかもしれません。(気になる方は一度ワンウェイを抜き取って圧入し直されれば良いでしょう)
テールドライブプーリーはけっこう振ってます(ノ ̄∞ ̄)ノ 鬼のようにテンションかけるのはただのロス原因でしかありませんので、適正なテンションで(歯付きベルトですので、歯飛びしない程度のテンションで良いと私は考えます)使えば問題はありません。高速ピルエットからの止めや540度での抜けで歯飛びしなければそれで良いと思います。(もう少しプーリー径大きい方が良いような気もしますけど、それしてしまうとテールパイプの太い物が必要になります。)


で・・・ 買う前にさんざん考えた末に、大がかりではない(誰でも手工具で加工できる範囲)でできることをやってみました。

エレベーターアームの補強

エレベーターアームがねじれてしまい、スワッシュが変な方向に動くため、リンクの補強を行います。
エレベーターアームの上下面に0.5ミリのFRP板を高粘度瞬間で接着します。少し山形になっていますので、中央部分で分けて片面で2枚の構成にします。材料はFRPでもカーボン板でもいいのですが、FRPで何も問題ありません。
補強板(台形の板)を接着する前に、アームの接着面をペーパーで研磨し、面出しをします。アームの上面の両端はリンクの動きに干渉しますので、少し間隔をあけておきます。片面(上面)だけでもけっこう強度出ますが、下面も同じように加工します。
下面は補強プレートの厚みによってはドライブギヤと干渉しますので、0.5ミリくらいが無難でしょう。
マストが通る穴はちゃんとあけておきます。
裏技でもなんでもありませんが、エレベーターアームを保持する真鍮メタルは田宮の850ベアリングと置き換えられますので、入手できれば交換しておく方がいいです。

ピッチハウジングの補強

ピッチハウジングは何故か下側が狭まった形になっています。成型時の変形だと思いますが、この点も含めて剛性にかなり問題が感じられます。
ハウジングのゆがみはエルロンベルクランクのねじれにもなり、変な舵が入ることになります。
で、試しにクロスメンバーを一カ所追加しました。見た目優先で中央部細くなってますが、外径6ミリ程度なら普通の棒でかまいません。長さは24.8ミリ(少し短く修正しました)程度なので、市販の外径6ミリ程度の長さ25ミリのクロスメンバーを流用してもいいでしょう。電動カーパーツやヘリコプターメーカーのパーツに流用できる物があります。
私は両側に2ミリのネジ山を切って2ミリの六角ビスで固定しましたが、外径3ミリか4ミリの真鍮かアルミパイプをこの長さに加工し長いビスで縫ってしまっても良いと思います。
こういう物は「これでないといけない」という物ではありませんので、アイデアを練って応用することも楽しみと思って加工します。
クロスメンバーの位置はエレベーターアームに干渉しない位置でできる限りエルロンベルクランクに近い位置にします。フレームと干渉しますので、フレームに当たる部分はフレームに逃げを加工します。

サーボマウントの補強

お世話になっているRC119の社長さんが1ミリカーボンで補強していたアイデアですが、サーボマウントの両面にこのような補強を接着し、サーボ動作時のマウントの逃げを防止します。ピッチとエレベーターサーボの動きが正確になります。
サーボ取り付けで、強引に押し込むとサーボマウント自体が変形しますので、取り付け穴は正確に調整します。

テールピッチアームの加工
真鍮ブッシュ入れただけですけど
純正のテールピッチアームは樹脂パーツに金属ブッシュを挟んでネジ止めになっています。このブッシュの穴が真っ直ぐではなく、片側3ミリから反対側は少し大きいテーパー状になっています。これではベルクランクは正確に動きません。
社外パーツなどでボールベアリング入りの物もあるようですが、内径2ミリのミニチュアボールベアリングは生産国によって精度がそれほどでも無い物もあります。
こういう物を使うのも方法だと思いますが、このサイズですと真鍮ブッシュでもけっこう精度が出ますので(場合によっはベアリングのガタがけっこうあります)

今回は真鍮パイプを埋め込んですり合わせを行い精度向上(になるのか?)加工をしてみました。
材料は外径4ミリ(内径3ミリ)と外径3ミリ(内径2ミリ)の真鍮パイプです。長さは20ミリも要りません。真鍮が無ければアルミでも良いですが、真鍮の方が油を併用した場合に動きがスムーズです。

テールピッチアームの穴を4ミリに拡大します。4ミリのドリルで一気に加工するとろくな事にはなりませんので、3.2 3.5 3.7 3.9 という具合に少しずつ拡大します。良く切れるドリルを使わないと樹脂が逃げるだけで穴径は正確に加工できません。
穴の長さに合わせて(やや長め)外径4ミリの真鍮パイプをカットします。アーム側の穴は両面を少しだけ面取りしておきます。
真鍮パイプを押し込んでみて、長さをチェックしたら高粘度瞬間を少しだけパイプに付け(低粘度だと作業中に固まります)所定の位置まで押し込みます。
接着剤が硬化するのを待ったら真鍮パイプの両端をアームの面に合わせてヤスリをかけます。
両端が仕上がったら、埋め込んだ真鍮パイプの内側を3ミリのストレートリーマー(一つあると非常に役立ちます。レーシングカーのサスアームの修正用に模型店で入手できる事もあります)か良く切れる3ミリのドリルで綺麗に仕上げます。
アーム側のブッシュが仕上がったら、外径3ミリの真鍮パイプをブッシュに丁度はいる外径に修正します。新品のパイプですと3ミリでちょうど入る事があるのですが、たいていは3ミリよりわずかに太いので、ピンバイスやドリルにパイプをくわえて(ペンチで挟むと変形します)1000番より細かい耐水ペーパーで根気よく磨いてブッシュに丁度入りガタがない大きさに仕上げます。少しずつ磨いては表面を清掃し、きっちり仕上げます。丁寧に加工すれば、精度の低いボールベアリングよりもまともま軸になります。
インナーブッシュの外径が仕上がったら、アーム側のブッシュよりわずかに長いサイズにカットします。気持ち長くカットしておいて、ピンバイスにくわえた状態で先をヤスリで加工していきます。
実は純正のブッシュは、アームの長さよりわずかに短い物もあり、取り付けビスを完全にねじ込むとアームが動かなくなる物があります。
インナーブッシュが仕上がったら、少しだけオイルを塗布し(油膜を作る程度でいいです 余分に着くとマイクロヘリでは埃を寄せ付けるだけで良いことはありません)

ボールベアリング信奉者の方は別ですけど・・ 鉄道模型の自作車両やスチームエンジンを作られる方は、真鍮ブッシュの精密な仕上げでアジア製ミニチュアベアリングが逃げ出していく精度を出されています。耐久性が気になったら、またブッシュ入れ替えれば良いのです。最近は良い潤滑剤がありますので、少々では摩滅しません。

これでリン青銅のオイルレスメタルに近い動作ができます。テールスライドリングのボールリンクは極端に強く固定するより、少しルーズにしておいた方がテールピッチ動作時の振れを吸収できます。
テールスライドリングのピンが入る穴は、ピッチ変化の方向ではない(組んだ状態で前後方向)に少し動くように(ピン入れてこねる)した方が動きが良くなります。(ほどほどに)
ロッドを組む前に必ず手で動きをチェックした方が良いでしょう。
テールピッチのリンケージは両端共にボールリンクにしておくに超したことはありません。片側はボールリンクの穴を2ミリに拡大し高粘度瞬間で差し込み接着、反対側は3ミリ真鍮パイプを少しつぶして2ミリのタップを切ったところへ2ミリの両ネジロッドを瞬間併用でねじ込み、カーボンロッドへ瞬間で固定します。
金属ロッドを木綿糸でカーボンロッドに巻いて瞬間で固める方法もあります。
水平尾翼ホルダーにロッドガイドがありますが、内側にバリがあるためロッドを通す前に2ミリのドリルを通しておいたほうが良いです。(組む前に必ずチェック)

特殊な機械工具が無いとできないとか、旋盤やフライスが無いとできない(買っただけでは何もできないのも事実ですけど)と考えるより、自分で買える普通の工具と普通に入手できる材料やパーツでどういう物が作れるか考えることが大事じゃないかなと思います。
まず普通にホバリングする機体の調整ができる事が第一です。



仕様と設定
テールパイプはキットおまけのカーボンローター(これカーボンだというだけで、いわゆるグラスローターとは全然違う物です)を使うため、テールパイプはロングのカーボンを使いました。テールドライブベルトもロングパイプ対応の物を使います。

サーボはエルロン・エレベーター・ピッチへWAYPOINTの084サーボ(後に理由あって双葉の3103に交換)、テールピッチにはGWSのPICO+BBを理由があって使っています。
受信機は双葉のR146iP
モーターはエアクラフトお勧めセットのハイペリオンKv3900(9Tピニオン)と30Aコントローラーとの組み合わせです。
バッテリーはPQ1800の3セルが丁度入ります。
リンケージはすべてヒロボーのボールリンクに変更しました。仕様箇所によってはリンクを短く加工する必要がありますが、信頼性は比較になりません。
テールコントロールロッドは手持ちの2ミリカーボンロッドを使いました。
ジャイロは双葉のGY240です。アイドルアップを使った通常の(ループ・ロールを行う高速飛行)上空もけっこう性能良いのでGY401を選択するのも良さそうです。

ピッチ設定は
ノーマルモード      最低 -3度 ホバリング 4.5度 最大 10度
アイドルアップ1.2    最低 -6度             最大  9度
アイドルアップ3      最低 -9度             最大  9度
ホールド          最低 -5度             最大 10度
という数値でとりあえず合わせています。
風のあるときのノーマルモードでの降下は案外浮いてしまいますのでもう少し低めに最低ピッチを設定した方が飛ばしやすいかもしれません。

通常のエンジンヘリより少し高い回転になりますので、最大最小ピッチが少し少なめです。ホバリングも気持ち少なめですが、エンジンだから電動だからという事でピッチ設定が異なるという事はありません。ローター直径と使用回転数の問題です。
実際にはスロットルスティックは55%位の位置でホバリングしていますので、実質は5度くらいだと思います。
アイドルアップ3ではもう少しピッチのストローク大きくした方が動きは良くなりますが、小さめの設定で電流値抑えてます。

純正カーボンブレードは、カーボン混入樹脂というだけで「えーーー???」ですけどこのサイズでこれだけウェイトの入った物は他にありません。クリップ400用も使えるかもしれませんがドラッグボルトのサイズとウェイト重量が違いますので応用は難しいかもしれません。
あまりにもねじれ剛性不足に見えますが、回転を上げてピッチの動作範囲を小さく使うしか無いようです。

スロットルカーブは使用回転数に合わせますがごく普通の電動ヘリのカーブです。ガバナーモードは今のところ使っていません。
ヘリコプターの基本的な調整は、電動機でもエンジン機でも考え方は同じです。出力特性が違うので、これに合わせた設定が必要なだけです。

テールコントロールサーボについて
ホーネットのテールサーボをあれこれテストしている間にわかったのですが、アジア製の一部のメーカーのサーボでニュートラルの止まり精度が若干甘い物があるようです。通常の飛行機などの使用ではほとんど問題ないのですが、ヘリコプターのテールピッチコントロールに使う場合にはサーボ側の問題でジャイロ感度の如何に関わらずハンチングを起こすケースがあります。
ヘリのテールに使用するという目的にあまり合わないという事で欠陥品とかいうわけではないので、念のため。
基本的に電動ヘリはホバリング中は高度維持のための細かなピッチ操作があったとしてもエンジンヘリに比べはるかに安定したトルクでローターが回っています。
アイドルアップ時の高速飛行や3Dモードでテールのハンチングを起こすのならジャイロ感度の不具合の要素が大きいのですが、ホバリング中に異様に感度を落とさなければテールが止まらないという場合は、サーボそのものの動作の問題があります。この場合にはサーボの動作速度はあまり影響せずニュートラル精度の方が問題となります。
また、動作速度を稼ぐという変な目的で過大なサーボホーンを使い、ATVで圧縮して使われる場合がありますが、コマジャイロでテールが効かなかった時代ならともかく、過大なストロークをATVで圧縮すればするほど、ニュートラル精度は甘くなります。
3Dモードなどで極端なピッチ操作をする場合は別ですが、ホバリングモードではじわっと正確な位置に一発で止まってくれる動きをするサーボの方が向いています。
ハンチングと言われていますが、実際にはサーボの停止位置の精度が低く、常にジャイロが当て舵を打っている状態で、それが逆に振動を増大させている(だからジャイロ感度を落とすとテールが止まる)事もあります。
双葉やJRのメーカー品マイクロサーボを使われるか、定評あるメーカーの信頼性の高いサーボをテールに使われる事をお勧めします。
確かに双葉やJRのマイクロサーボの一部はアジア製メーカーからのOEMが大半なのですが、その単にトルクや速度ではなく、そのあたりが双葉やJR仕様となっています。
JRにデジタル仕様のマイクロサーボがありますが、いわゆるヘリのテールコントロール用の専用デジタルサーボとは目的や仕様が異なりますので、普通の物で良いと思います。
デジタルならなんでも高性能でテールがびしっと止まるわけではありませんので(念のため)
50ヘリに双葉ならGY401や601を使う場合にはテール専用の高速なデジタルサーボを使いますが、ピッチやエンコンに使ってる普通のデジタルサーボ使ってもあまり意味はないですよね。デジタルなら良いという物ではありません。(付けるのは自由ですけど サーボの消費電流増えてコントローラーのBECに負担増えるだけです)

サーボのカタログデータだけを信用して、トルクもあるし速度もあるけどニュートラル精度の低いというサーボを使うとテールは止まりません。
(ジャイロ感度云々という問題ではありません)
特にホバリング時の微妙なテールの保持はトリム1ステップでも正確に反応するサーボ(残念な事にこれが劣るアジア製サーボは非常に多いです。GWSやハイテックは大丈夫ですが、それ以外のメーカーやそれ以外のメーカーからOEMで供給して適当なステッカー貼ってるサーボはポテンションメーターの反応が不正確な物が多いです。)(ヘリのテール以外ならそれほど問題ないのですけど)
サードパーティーの汎用サーボも同様の理由であまり適合しません。

また、サーボホーンを無駄に大きくしているとただでさえ甘いマイクロサーボのニュートラル精度がさらに増幅されてしまいます。
最大舵角で540度をこなせる範囲で、小さめのホーンを使われる事をお勧め致します。
ホーンが大きくなれば反応が速くなるとかいう考えは通用しません。

また、GY401や240の説明書に書いてありますが、テールサーボのホーンがロッドに対してニュートラルで必ず90度になるようにサーボホーンを決め、テストフライトでノーマルモードでホバリングさせ送信機のラダートリムがほぼ中立の位置でテールを振らないように、テールピッチのアジャスターの長さを調整して行きます。(アジャスターが無ければサーボベット毎動かす)
この状態までなったらAVCSモード(ヘディングロック)を設定し、それぞれのモードで感度を(240なら一番テールが敏感に動く3Dモードや上空モード)合わせます。
当然ですが、AVCSモードの場合は、ピッチ>ラダーミキシング(レボリューションミキシング)はキャンセルしておきます。
AVCSなんだから適当にしててもジャイロが止めてくれるという考えはやめた方が良いヘリができます。




スワッシュプレート
 左がオプションの金属製 右が初期のV2用
スワッシュプレートのアッパー側が抜けるというトラブルが報告され、エアクラフトでの購入者には無償交換されているようです。一般には同じ物で接着が強化されたものという認識があるようですが、良く見るとアッパー側の構造が無償交換の物は少し変更されているようです。
画像ではほとんどわかりませんが(ノ ̄∞ ̄)ノ この状態でユニバーサルリンクのボールは左右とも同じ高さです。ところがスフェリカルベアリングの高さは左側の方が少し高くなっています。(写真は全金属製の物ですが、アッパー側の構造は無償交換のロアが樹脂の物と同じです)
見た目はどちらも同軸スワッシュの様に見えますが、初期のアッパーだけ金属の物はスフェリカルベアリングのセンターとボールの高さが少しずれています。
これは別に不良品だというわけではありません。このクラスは一見同軸スワッシュに見えてもそれほどシビアに設計されていない物も多いです。
細かな事ですが、細かい改善は行われているようですね。
全青で金属製スワッシュだと見た目は良さそうですね。ロアの構造がちょっと華奢かなとは思いますけど。交換して楽しむには良さそうです。

このスワッシュ、エレベーターリンクが最大舵角で当たると言われてますが、そんなに極端な舵角が初期設定で必要かどうかは(普通は当たらない様にリンケージしますけど)飛ばしてからの方が良いかもしれません。このクラスのヘリは舵角増やすよりローター回転数上げて舵の入りを良くした方が良いことが多いです。

テールスライドリング

840ベアリングを2つ使ったテールピッチスライダーを作ってみました。構造は以前からあれこれ作っていたのものと大差ありません。ややこしい機械加工はできませんので手作業でカバー。PCプレートは1ミリのポリカーボネード板を使い少しだけ柔軟性があります。ボールリンクの動きは直線では無いのでどこかで吸収させる必要があります。
ユニバーサルリンクはヒロボーの物をボールのセンターから7ミリでカットし、ロッド穴を少し深くしています。
純正で実際に飛ばして何も問題は無いのですがガタは少しだけ減ります。
マイクロヘリのを買えばもっと体裁良いですけどね。

エレベーター平行リンク

アラインから既にオプションパーツとして発売(エアクラフトでは現時点では未扱い)されているエレベーターリンケージのリンクを作ってみました。
パーツリストには単品で掲載されていますので最初何のパーツか不明だったのですが、組まれている画像を見るとスカディの片持ちリンケージと同じような平行リンクでした。
小さな機体で効果があるのか不明ですが(ホバリング域ではほとんど影響無い)面白そうなのでアルミ角材から作ってみました。
ピッチのストロークを目一杯使う様な動きの場合に、エレベーターに影響しなくなる効果はありそうです。
(私は瞬間芸のアップフリップがせいぜいですので・・・ 意味無いですけど)

このパーツ、アラインからも樹脂リンクで出ていましたが、理屈としてはピッチ操作時にもエレベーターリンクの平行を維持するためエレベーターに干渉しないのですが、リンクが増える事によるガタが、このサイズでは影響が大きいため上空高速飛行時の座りが悪くなりピッチング癖を強くしてしまったため取り外しました。

今はCCPMに組み替えましたのでピッチング癖は完全に消えています。



テストフライト
初期設定をすませ、トラッキングを点検し自宅で浮上テストを行いました。
GY240(だけじゃないですけど)の場合、ヘディングロックモードを使う場合は、送信機のラダートリムが中立の状態でホバリング時にテールが振らない様に最初はノーマルモードでリンケージ側でラダーの中立を合わせます。テールスライドリングが真ん中の位置で最初合わせていましたが、浮上テストでこのままほぼ合ってました。(ヘディングロックと間違えたのかと思いました)トリムずれはほとんどなく、非常に安定して浮いています。
ホバリングピッチとスロットルカーブを合わせ、割と問題なく良い回転で座っています。ホーネットより2サイズ大きいサイズですし、重めのウェイトのブレードを高めの回転で回せますので、ひらひらした感じはありません。
エルロン操舵が変にエレベーターに影響したりというトラブルもそんなにありませんし、中立付近が鈍感で一定以上の操舵から急に反応するというリンケージの甘さもあまり感じられません。シャトルに近い座りと操舵感覚です。
なかなかよろしいです。テールの座りの問題がいろいろあったようですが、アイドルアップでもテールの止まりには問題がありませんでした。


午後から河川敷でのフライトに向かいました。けっこう風があったのですが、普通にホバリングしますし変に神経質な部分もありません。なんか普通です。
ジャイロ感度は70%位でしたが、アイドルアップ1での上空も感度は問題無いようでした。かなりパワフルなモーターですので、パワー不足は全く感じられません。上空ピッチは少なめにしていますが、回しきっているようです。
ただ、高速水平飛行で風の影響かややピッチングが出やすい感じでした。オリジナル?のアミーゴと変な部分が似てる様です。アイドルアップ1.2だけエレベーターにマイナスのエキスポを入れると良いという話でした。
少し上空で見えにくい塗色ですが、水平飛行の速度の伸びがなかなか良いです。変なブレードのくせに侮れません。ホーネットなどでは3D側に性能振って水平高速飛行側を多少犠牲にしている部分があるのですが、ローター径が大きいメリットでしょう。
急な旋回での沈み込みも少なく、強い向かい風での進入降下もコントロールに全く問題ありません。
調子にのって調整中にループしてしまいました。風で少し押さえられましたが全く問題無しです。

無難に屋外で操縦を楽しめる機体としてはけっこうポテンシャルありそうです。

田屋さんが失笑したというアミーゴのスケールモデルですので、アミーゴ風のステッカーを作ってやってダミーマフラーを付けても良いかもしれません。
リンケージのリンクに通常サイズが使えるのは大きなメリットですね。

GY401で相性が問題になることがあるようですが、入手できれば交換してテストしてみたいです。尾翼は肉抜き3D仕様ではなくステッカー貼った方が飛ばしやすいかもしれません。

2005/03/05


ピッチサーボのホーンが少し小さく、ストロークが完全に取れていなかったためホーンを作り直しピッチを再度設定してテストしました。
ブレードの捻れ剛性があまり無くけっこう電気を喰うモーターのセットなので最大ピッチは必要最小限に抑えておいた方が無駄な負荷が増えないと思います。
ホバリングモードで、静止から全開にして急上昇させて様子を見ることはありますが、実際のフライトではそういう事は要求しないのが普通です(それよりも上下動がしっかりコントロールできて止められる方がホバリングモードでは大切です)3Dモードではある程度の上昇力が必要ですが、気持ち抑えめのピッチ設定の方がモーターの負担は軽いと思います。
スロットルカーブを抑えて回転を上げない事もできますが、同じ上昇力を要求する場合にはスロットル側より最大ピッチを抑えて回転を上げて使う方がモーターには楽な場合もあります。
延々と急上昇というわけではないので、操作でカバーできる部分ではありますけど。

ピッチを取り直したので再度ホバリングモードから調整です。飛行中にホバリングモードから同じスティック位置でアイドルアップに入れた時の機体の沈み込みも無く、多少良くなってきました。
飛行場所の大陽の位置がちょっと悪かったため、アイドルアップ12での上空調整はまだ不十分でしたが、このサイズの電動ヘリとしては非常に楽に上空を走ってくれます。32積んだシャトルと同等以上の感覚で飛ばせます。
飛行中のアイドルアップ3への切り替えも問題なくなり、ジャイロ感度もとりあえず気にならないレベルで止まっています。フリップは何も問題ない(機体は)ですが、操縦者ができることしかできないので、でんぐりがえしだけです。

風があると、このサイズの電動ヘリは降下進入でちょっと不安定な部分があるのですが、32ヘリと変わらない感覚で誘導できます。ブレードが変に浮かないからでしょうか?上空でのピッチングはアミーゴに習いエレベーターへマイナスのエキスポをかけることで解消しました。
オートローテーションは?と思い、膝下からホールドに入れても急激に回転が落ちる様子もなく普通に降りますので、5M位の高度から向かい風進入でオートローテーションに入れてみました。これも余裕はありませんが普通に降りてきます。テールがダイレクトドライブなので降下中もジャイロが抑えてくれます。
あ・・良い感じ とホールド解除してリカバーと思ったら、ESCのソフトスタートのおかげでパワー復帰が遅れ久しぶりにオートロの着陸でしっぽたたいてしまいました。
ボイジャーEやEPコンセプトで効率の良い準対称ブレードを使う場合は、けっこう滑空状態で降下してくれるのですが、怪しいブレードの割に良い進入性でした。

あらら・・・ で帰りに模型店へ補修パーツを買いに行き、帰宅後復活。対策品のスワッシュも届いていたので一緒に交換。
補修パーツの入手に問題なければ、けっこう飛ばして楽しめる機体に思えます。ブレードだけなんとかならないかなと思いますが、32クラス並の座りはけっこう良い感じです。

2005/03/06

やってみた・・・ 

微妙にイメージ違いますが、アミーゴのステッカーをA4に縮小コピーしてスキャナで読んでサイズ合わせてインクジェット用ラベルフィルムに出力。水性クリアスプレーを吹いて仕上げ。
次はダミーマフラーか・・・(ノ ̄∞ ̄)ノ
初期アミーゴの様に上下塗り分けで蛍光オレンジか蛍光レッドで上塗っておくと、飛ばしやすいキャビンになりそうですね。

2005/03/09

上空調整
アミーゴもどき?のキャビンは上でも意外に視認性高かったです。キャビンのそこにTAYAのマーク貼っておいたので許してね。
すこし風や乱流もあったのですが、アイドルアップ1での上空トリムの調整を行っておりました。上のピッチは最大で9度ですが、8度半くらいのピッチで良く走ってます。
フルパワーから少し抜いた状態でピッチングもだいぶ解消し綺麗に走ってくれます。400クラスという事を意識しなくてもブレードが音を出すような急旋回でもパワー負けも沈み込みもなく余裕で追従します。32シャトルと遜色無いというかパワー感はむしろこちらのほうがあります。
400クラスのブラシレスモーターが、いかに性能向上し価格が安くなってきているかという事なのでしょう。
上空モードでも3DモードでもGY240で全く問題は無いようです。一応GY401をオーダーしていますが、上空モードでAVCSモードを使わない飛ばし方を600クラスの電動やGPヘリではしていますので、その方が違和感は無いのかもしれません。別にGY240で(感度70%程度)何もトラブルはありません。
3Dモードでもモーター側を絞らず(回転は上げて)フルストローク時のピッチを小さめにして負荷を下げた方が電流値を抑えるには良いかもしれません。

電動機や電動ヘリの癖で、余分なパワーは絞る飛ばし方をしていますので、今のところモーターやバッテリーの発熱には問題無い様です。
アラインのビデオにあるような凄まじい3Dをするにはもう少しピッチは大きめに取る必要がありますがあんな事は私にはできませんので、抑えめの設定で飛ばしています。

2005/03/10

その後のテスト
割とまめに持ち出しては調整を進めています。風が穏やかなときにはあまり気にならないのですが、風が強かったり乱流がある場合上空水平飛行中に急激な頭下げや頭上げを起こすことがあります。ピッチングというよりノーコンか?と焦るような急激な動きです。
大分の知人から084サーボのギヤ強度が少し足らないのではという事を聞いていましたが、実際にスワッシュを持って力が逃げる箇所を見ているとサーボ側でけっこう緩い部分があるようです。海外のユーザーさんでは084サーボの使用例はほとんど無いので、他のサーボもテストしてみると良いかもしれません。
(組み立て時に手持ちはGWSのNARO+BBしか無かったため084を使いました)(ちょっと背が高いです)

バッテリーはPQ1800を使っていたのですが、手持ちのサンダーパワー2100の3セル(黄色ラベル)も丁度フレームの間に収まりました。全長は大差ないのでキャビンかぶせてもそのままきれいに収まります。
放電能力はこちらの方が余裕がありますので、同じセッティングならすこし重心が前に出ますけどなかなか好調でした。

2005/03/20

サーボ交換
上空飛行でのピッチングが少し気になり(風が弱いときはそんなにピッチングしませんけど)大分の知人が言っていたサーボ側のガタが気になって来ました。
WAYPOINTの084サーボはギヤが060と共用になっています。このヘリにはギヤが少し弱いかなと思いましたので(普通に飛ばすには変に大きなサーボホーンを付けてATVやAFRで圧縮してないかぎり何も問題無いと思います。サーボの交換を行ってみました。
エルロンとエレベーターに双葉の3103、ピッチにGWSのNARO+BBを入れました。交換してわかったのですが、この機体のサーボマウントは3103やGWSのNAROに合わせて設計されているようですね。ハイテックのHS55も同寸法と思います。
ゴムブッシュを介する方が良いのですが、アルミでサーボスペーサーを作り固定しました。
GWSサーボを使ったのは深い意味はありません。3103が2つしか入手できなかったというだけの事です。

カタログ値では084より双葉の3103の方が少し劣りますが、実際に飛ばしてみますと3103の反応が非常に好感触です。サーボに要求される物は各メーカーで異なりますのでカタログスペックだけでは目安にしかなりません。3103も製造は台湾ですけど、双葉の仕様に合った設計になっている部分があるようですね。
3103が1個で084が3つ買えますけど・・・

位相ずれは送信機側で少し補正をしてみました。シビアな調整は私にはできませんが、フライトで煮詰めながら徐々に行こうと思います。
これでピッチングが収まってくれれば良いのですけど・・・ 気は心で肉抜きされた水平尾翼の上下面にカッティングシート貼って水平尾翼効果を少し上げてみました。

はっきりした確証は無いのですが、知人の数機を比較した場合、同じテールサーボを使っていてもGY401を使った機体より240を使った物の方がテールのふらつき問題が少ない様です。どちらかと言えば401はテール専用デジタルサーボとの組み合わせでの性能を重視していますので、アナログサーボをアナログモードで使った場合の相性は完全とは言えない部分が少し感じられます。(ボイジャーEではそうでした)
上空のアイドルアップ1と2をノーマルモードで飛ばしたい場合は401魅力なんですけどね。ただし240でどのモードでもふらつきの問題は全く出てません。
感度切り替え無くても上空モードで走らせた時にハンチング出ない程度の感度に合わせれば普通には飛ばせます。

2005/03/24

少しイメチェン

純正デカールを貼っていた方のキャビンを塗り直してみました。田宮の蛍光レッドですけど塗るとオレンジに見えます。ウィンドウはスモークを裏から吹いてみましたがあまり変わりは無かったようです。
垂直と水平尾翼は上空での安定性を稼ぐため肉抜き部分にカッティングシートを貼ってみました。
上を飛んでいる時の視認性は大幅に上がり姿勢が見やすくなりましたので、効果はあるようです。
もっと派手なデザインの方が良いのかもしれませんね。海外ではけっこうすごいのあるようです。
上を思いっきり走らせる場合には、キャビンを極力目立つ色にしておくことをお勧めします。
蛍光バリバリのど派手なカラーリングはちょっと恥ずかしいですけど視認性は圧倒的に有利です。

サーボ交換でピッチングが収まるかテストしてみましたが、水平尾翼シート貼りの効果なのかわかりませんが変なピッチングはほぼ完全に消えました。ヘッドの位相補正を送信機側であれこれやったののも効果があるのかもしれませんが、カタログデータでは無い部分でのメーカー純正サーボの優位性がやはりあるようです。
双葉なら3103、JRなら371(だったでしょうか)もしくはこれのデジタル版が取り付け寸法が丁度の様です。
価格は084の3倍近いですけど、信頼性と実際にフライトさせてのレスポンスは相当に向上します。

これで上空ピッチを少しずつ詰めていけばストールターンなどでの上昇高さもけっこう稼げそうです。
テールスライドリングの2ボールベアリング化はさほど難しい加工ではありませんが、現在の所ベルクランクを加工したノーマルで何も問題なくテールは止まっています。

2005/03/26

カーボンブレード
最近になって数社からT-Rexに使える対称カーボンブレードが入手できるようになっているようです。
私もサークロスさんからMSの対称ブレード、サワイ商店さんからクリップ400用の対称ブレード、仙台のサーマルさんから長めの対称ブレードを入手しました。
とりあえずクリップ400用のカーボンでテストしていますが(MSのはもったいない仕上がりなので・・・)外径はキットに入っている黒いだけの樹脂ブレードよりは小さくなります。
気温も少し上がってきて、KV3900のモーターで9Tピニオンの設定の場合、純正黒ブレードで上を走らせているとピッチ抑えめの割にモーターの発熱もけっこうあるようです。クリップ用ブレードは外径が少し小さくなりますので、その改善もあればと思いテストしてみました。

ウェイトは純正ブレードより軽くなるのですが、ホバリングで座りが悪くなる感じはあまり無いようでした。むしろ操舵の反応が良くなりますし、打てる人にはこちらの方が飛ばしやすいと感じるかもしれません。
純正黒ブレードで上空を走らせると、全速近くで乱流を拾ったりした場合にブレードからブンという音が出ることがあります。捻れ剛性の圧倒的な不足による物なのですが、対称カーボンの場合にはこれが完全に消えました。
ピッチ動作幅によっては少しトラッキングがずれる事もあったのですが、これも完璧に解消しています。ヘッドのリンケージの緩さから来るずれかと思っていましたが、どうもそうでは無いような感じです。
ただし、外径が小さくなった分3Dモードなどで急激なピッチアップを入れても純正黒ブレードの様な上昇力は無いようです。重いブレードの慣性でピッチが増加した瞬間の回転落ちが抑えられていたこともあるとは思いますが、かといって上空用アイドルアップで走らなくなったかといえばそうでもなく、テスト当日はけっこうな風が吹いていましたが、風下からのターンで抑えられる事もなく、回転も落ちずに追従していました。
中途半端な速度からのループも問題無く、普通のフリップも舵の入りが良くなった分向上しているとも思えます。

飛行後のモーターは明らかに温度が以前より低くなっていました。
ブレード長はクリップ用とMSの物がほぼ同じです。サーマルさん(300.ne.jpさん)で扱っておられる315ミリと335ミリの物がありますが、これの315あたりが良いのかもしれません。(私は335を買ってしまいました)

最近になってアラインからヘッド回りの金属パーツもエアクラフトさん扱いでいろいろ入ってきていますし、クイックさんも面白いパーツをいろいろ出されて来ている様です。
少し前なら海外通販で高価なパーツを入手するか自作するしか方法が無かったのですが、メーカー純正オプションも良い仕上がりです。クイックさんのセンターハブとブレードグリップは入手しましたが、純正加工でそこそこ問題なく飛ぶことが確認できましたので、順次パーツを換えて遊んでみようかとも思います。
マイクロヘリのベアリング入りスタビシーソーはちょっと魅力ですが、純正の樹脂かアラインの金属製シーソーをベアリング支持にできれば、平ーコントロールアームも近日アラインの金属製が出るようですし、ミキシングアームはアラインの物も仕上がりが良いですしウォッシュアウトベースもアルミ製の物が発売されるようなので、少し待ってこちらで組むのも良いかもしれません。

テール回りはX400のパーツ流用などで改善できるようですが、今のところテールの止まりには何も問題は出ていません。(ベルクランクの真鍮ブッシュ加工のみ)ダブルベアリングのスライドリングも作ったのですが、未装着のままで快調に飛んでます。

この機体、何故かヘッドの位相ずれが大きいのですが、今は送信機の補正機能で対処しています。ミキシングアームのガタ取りで改善するような気もしますけど、純正アームは1ベアリング支持(X-400は2BB)なので少し無理が在るのかもしれません。

2005/04/29

ちょっと仕様変更

送信機を入れ替えてしばらくT-Rexは休んでいたのですが、クイックやアラインから高精度なパーツが揃ってきて少しずつ入手していました。マイクロヘリの高精度で優れたものも適正な価格?で入手できるようになりましたが、クイックとアラインのパーツでまとめてみました。
アラインのスタビシーソーはスタビバーはボールベアリング支持になっていますが、シーソーの支点はプレーンメタルとなります。ベアリングを入れたい所ですが厚みが6ミリしかなく、外径5ミリのベアリングを入れるにはちょっと厳しくもあり、このサイズのベアリングでは強度と精度を考えると、プレーンメタルに薄くセラミックグリスという物も悪くないのでそのまま使いました。(クイックのセンターハブで使う場合は、ハブ側の幅を少し調整する必要がありました。
ヒラーコントロールレバーは内側が少し接触しますので削って修正しています。レバーの根本には内径2ミリのシムを入れましたが、レバーのピボットはセンターには来ていません。(いずれアラインの両持ちレバーが国内にも出回ると思いますのでそちらを使う予定です。自作も可能ですけど買った方が安いです)(無ければ作りますが、自作パーツにこだわっているわけではありませんので)
アラインのミキシングレバーはけっこうしっかりした作りです。何故か同封されていた専用のビスはベアリングに入りませんでしたので、素直に2ミリのキャップボルトを使ってます。
センターハブはクイックの物が圧倒的に安価で精度も良いです。(ただし・・・加工時のバリが少し残ってますのでスクレッパーで修正して清掃して使います)回り止めのピンは純正を使いましたが永久固着ロックタイトを使い、14ミリほど出しています。
ブレードグリップもクイックの物を使いました。ベアリングは普通に押し込んだだけでは固い様でしたので、外径7.9ミリ程度のガイドを作りこれでベアリングのアウターだけに力を加えて圧入しました。ここもロックタイトを併用します。
ハブとグリップは青いアルマイト加工した物もありますので、そっちのほうが格好良かったかも。
この二つのパーツはアラインからも金属製の物が入手できます。アラインの金属センターハブだとシザーアームのベースも金属になります。

クイックのハブは良くできています。飛行中にセンタードームがくっきり見えます。このまま組むとダンパーが少し固くなる設定の様で、小舵がばしばし入り気持ち良いです。ダンパーが締まったせいかトラッキングも完璧に合います。純正でOリング4つ使うタイプの物もあるようですが、同じような効果があるようです。

作ってはみたものの、純正でとりあえず問題の無かった2ベアリングのテールピッチスライダーもついでに交換しました。テールはほぼ完全に止まります。
クイックのテールグリップも入手しましたが、現時点ではまだ交換してません。リンクのボールが金属で真円度上がるのは嬉しいですね。

交換後ホバリングテストをしましたが、舵が正確に入ります。ピッチのわずかな操作にも以前は少し反応が甘い部分がありましたが、きっちり動きます。動く分だけ上下動がシビアになってきましたので、もう少し緩めの設定に変更しました。

フレームも社外で金属製やカーボン製が出るようです。ネックだったプーリーも海外で切削製のものもあるようですね。
アラインのパーツで組んだだけでもかなりの物が組めますが、社外パーツをいろいろ試してみるのも楽しい事ではあります。

テールピッチスライダーはT-Rex450XLでは上下2点で支持するものになっているようです。これだとベアリング1つでも捻れる方向に力が加わらないので良さそうです。
将来的にパーツで交換できそうですね。
エレベーターアームは純正では少し捻れるような気がしますが、ラジアスアームステーが追加され対策されたようですね。

2005/06/02

ヘッド回りのパーツ交換後テストフライトに行ってきました。けっこうな風が吹いているため上でけっこう翻弄されましたが、フリップ400用の300ミリ程度のカーボンブレードを使っている(ちょっと軽めの負荷で飛ばしてます)割りに素直に言うことを聞いてくれます。
風下での急な旋回でもコントロールには問題ありません。クイックのセンターハブに換えて舵の入りはかなり良くなった様です。
あまり速度がのってない状態からも無理のないループ(小さいですけど)ができ、舵の効きに違和感は全く感じられませんでした。高度を高めにしてロール(実はこれが初ロール)に入れても変な癖も出ずスカディ50と同じような感じで飛びました。
ピッチサーボの動きに対して今までリンケージで逃げていた動きが正確に出るようになったため、ホバリング時の上下動がかなり敏感になってきました。送信機設定で煮詰めて行こうと思います。
かなり良く飛んでます。

2005/06/04

当初エアクラフトのセットに付属していたハイペリオンのKv3900のモーターの発熱が少し気になり、モーターをいくつか交換してみました。
TAMAZOのT-REX用として発売されている外缶は結構回転も安定しやすく良い感じでした。13Tピニオンが丁度良い様でしたが、T-REX用として発売されているモーターはシャフト径が2.3mmでキットに同封されている13Tピニオンは内径が合いません。アラインのピニオンを使うならT-REX用ではない同じKv値の3.17mmシャフトのモーターの方が都合が良いかもしれません。
結局私はQRPから出ている400ギヤダウンユニット用の13Tピニオン(0.5モジュール)を使いました。
このモーターは非常に相性が良かったのですが、バッテリーによってはモーターと接触する事がありそうで少し注意が必要です。

後日ハイペリオンのYH22のXLモーターを入手しました。発熱対策として発売されたYシリーズのモーターの進化型です。
モーター自体が長くなり、放熱フィンも少し大きくなっています。
Kv3900のものですが、13Tピニオンで335mmのブレードを使っても特に問題となるような発熱はありませんでした。
パワー的にはこれくらいあれば普通のフライトには何も問題ありませんので、後は夏場を含めた発熱と耐久性の問題と思われます。

ヘッドやテールまわりはアラインやハイペリオンやクイックの金属パーツを選択すると無難に精度や強度の向上が可能です。一部には精度に問題のあるパーツもあるようですが、高価なメーカーに頼る必要も無いと思われます。

無線機メーカー製のマイクロサーボを使うならCCPM化するのも良いのかもしれません。

2005/10/22

モーター交換後、屋外でテストをしてみました。もう1サイズ小さめのブレードの方が良さそうなのですが、様子をみながら飛ばしてみました。
風がけっこう吹いていましたが、上空用アイドルアップでの速度ののりが非常に良好です。深いバンクのきつめのターンでも沈み込みは無く余裕で追従します。
ストールターンでの昇りの高さも十分取れますし、普通の水平飛行から大きめなループも問題なく途中からたれる事も皆無です。
手元に戻してモーターに触ってみましたが、指で触り続けられないほどの温度ではありません。温度も問題無いようです。
3Dモードでも回転に問題は無く、ローターが大きめのため機敏な動きは少し損なわれますが、上での速度の伸びを思えば大きめのブレードの方がメリット大きく思います。
450XL用のラジアスアームを追加した事や、エレベーターリンケージの途中にリンク(ピッチ動作によるエレベーターへの干渉防止)を入れていたものを元に戻した事が有効だったのかピッチングも皆無でした。これならばCCPM化の必要も無いと感じます。(個人的に非CCPMなので・・)

良い感じになりました。初期の50SXを搭載し少し疲れてきた私のスカディ50より元気かもしれません。

2005/10/23

ストールターンでのテールの反応が今ひとつだったため、テールピッチサーボを双葉のS-3108に変更しました。カタログ数値は社外サーボに優秀な物が多いですが、信頼性ではメーカー純正品(3108はハイテックらしき構造なのですが、双葉のスペックで作られていますのでハイテックの同等品と微妙に違います。)の方が良いと思います。
モーター交換でかなり運動性も向上しましたので、テールブレードグリップも以前入手していたクイックのアルミ製に交換しました。金属になった事よりリンクの玉が金属製になるメリットの方が大きいのですが、450XL用の新型グリップが未入手のため手持ちのクイック製を使いました。

アイドルアップ2(主に540度などのストールターン用)でのトリムも取り直しましたが、ローター径とパワーのバランスも良く昇りも良好です。ストールターンでのテールの反応も良くなりました。(元の感覚で180度回そうとしたら行き過ぎました)
以前あったピッチングは完全に消えています。
3Dモードでもジャイロ感度やテールに問題は無い様です。ノーマルモードでの降下中に少しテールを振る癖(エンジンヘリで降下中にクラッチが断続するときの振れに似てます)が少し出ますが許容範囲でしょう。もう少しジャイロ感度を上げれば解消できますが、フライトモード毎のジャイロ感度設定ができないGY240では我慢する部分です。
ヘッドのリンク部分の逃げが無くなった事と、ラジアスアームの追加でピッチングが解消されたように思えます。(サーボが一番影響大きいですけど)
アライン純正のカーボンフレームは魅力的ですが、現状であまり問題も無い様な気がしています。

2005/10/27


長い間国内で欠品だったCCPM用の金属スワッシュがやっと入手でき、カーボンフレームに交換しました。
450XLになってフレームも強化されているようで、最近入手された方は初期の様な補強も要らず、ハイペリオンのYモーターXLで皆パワフルに飛んでいますがリンケージの簡素化という事でカーボンフレームに変更しました。
サーボはスワッシュに双葉の3103を3個使いました。社外メーカーでいろいろと高速高トルクなサーボがありますが微細な動作で正確に反応しない物も多いため、カタログデータだけを鵜呑みにするのも少しリスクが多いです。
地元のユーザーの中にはGY401ジャイロに9254を使われるケースもありますが、BECでの供給電流でちょっと不安な部分はあります。
私はいろいろとテールサーボを交換テストし、結局双葉のMS−1(3108と同等)でサーボホーンを小さめにすることでGY240との組み合わせで適度な止まりをしていました。模型店の社長の薦めで双葉の9602をテストしていますが、これも安定しています。
送信機の多機能化でサーボホーンの設定がいい加減になってきていますが、ただでさえニュートラル精度の甘いマイクロサーボで大きすぎるホーン(ホーンが大きくないとラダーが効かないというコマジャイロの初期の頃の迷信みたいなものがまだ現存してることが信じられませんが)を使い、ATVやAFRで動作を圧縮してしまうと、テールの止まりに必要なニュートラル付近の微細な動きが対応できなくなります。
まともに調整された電動ヘリはGPヘリの様なトルク変動はありませんから、外乱の影響がなければ基本的にホバリング中にはテールを大きくは振りません。
(テールが滑ってるとかサーボがまともに動いていないとかリンケージが甘いとかメインのワンウェイが滑ってるとかならべつですけど)
高速なピルエットからの止まりでびしっと止まりたいと思いますが、速度だけではない部分も大きいです。

またGY401のデジタルモードでも、単にデジタルサーボなら良いというものではなく、ヘリのテールピッチ用にチューニングされた専用サーボでなければ効果は出にくくなります。フライトモード毎にシビアに感度を設定したい、ヘディングロックとノーマルモードをコンディションによって使い分けたい(未だに送信機のスイッチで感度切り替えしてる方も多いですけど)という場合にはGY401のメリットも出てきますが、ノーマルサーボとは好き嫌いがけっこうあるようです。

T−Rexのノーマルリンケージも捨てがたいものがありますが、エレベーターリンクのホーンがどうしてもあれ以上の大きさにはできず、リンクが増える事によるガタの増大は仕方ないかもしれません。
CCPMなら水平高速飛行でのスワッシュの保持精度が上がりますのでピッチングも解消できるのではと思います。
個人的にはあまり好きではありませんが・・・・ 送信機の補正機能も上がってきましたし設定も簡単になってきましたので、いいのかもしれません。

2006/03/01

組み直し後、仕事を済ませて午後からテストにいってきました。送信機設定がCCPMとなって少し変わってしまいましたが吹雪の中(家を出たときは快晴だったのに山2つ超えると・・)でけなげに飛んでます。
スロットル設定は同じ事ですのでアイドルアップ1(上空モード)の回転も問題ありません。上空トリムも合ってきた頃には普通に元気よくすっ飛んでおりました。
元々上空性能は50クラスGP機に匹敵する物を持っていますがCCPM化前の水平飛行時のエレベーター操作の過敏さ(わずかなスティック操作で大きく機首を上下しピッチングを起こしやすい)が完全に消え、何事も無いようにすっ飛んでいます。
HDE(ノーマルリンケージ版)もこの機体は良くできていますが、エレベーターリンクのレバー(サーボからのロッドと接続する部分)の長さがやや短く、ユニバーサルリンクのガタ分の誤差がスワッシュの前後傾斜精度に少し悪影響を持っていました。ゆったり飛行には問題在りませんしサーボの個々の誤差が影響しないという面ではメリットもあるのですがリンケージは簡素な方が小型機の場合は精度向上への近道となります。
以前エレベーターサーボからのロッドをピッチハウジングの支点でもう一度平行リンクをかませていたとき(ピッチ増減時のエレベーターへの干渉防止)ピッチング癖が大きくなってしまったのも同じ原因と思われます。
「ヘリはできるだけリンケージが簡素な方が良い」と元ヒロボー(現コレクト)の国井さん(キャリバー系の開発もされてます)の言われていた意味がこういう事です。

フレーム剛性が上がった事でギヤの回転音も円滑になり強風吹きまくり斜面では吹き上げられる様な状況でしたが快走してくれました。

テールサーボを9602に変更し問題は無いのですが、3108を使っていたときと大きな違いがあるかというと実はそうでもありません。
ストールターンでの舵の入りはまだ正確に比べられませんが、3108で用事が済めばこの方が良いかもしれません。

テールピッチリンケージは450SE用や社外パーツで高精度な物が出ていますが、売れすぎて入手が難しい物もあるようですね。

ずっと飛ばしていたスカディ50(初期の50SX搭載)よりも狭いエリアでほぼ同じイメージで飛んでいます。

2006/03/02

上空での回転の伸びもだいぶ出てきてストールターンでの上昇も良くなってきました。このクラスのジャイロはGY240で十分と思って居ましたがこれだけ飛ぶのならフライトコンディション毎に感度別に設定できてもいいかなと思いGY401に変更しました。
基本的にGY401は9253や9254の専用チューニングされたデジタルサーボで本来の性能を発揮するため、汎用のデジタルサーボやアナログサーボでは相性が悪い場合もありますが、とりあえずMS−1のままで調整してみました。
ホバリングモードで感度を詰めていきますが、これと平行してジャイロ側のディレーも少しずつ合わせていきます。このクラスに401を使い感度設定で難儀している方は多いのですが、止まっている限りは問題無い程度までは設定できます。
静止している状態からわざと荒いピッチ操作をすると変な止まり方をしますが、静演技のパターンの様な動きをさせる限りは及第点は出せます。
感度が上げられないという現象が以前散々言われていましたが、過大なサーボホーンを付けない限りは問題ありません。
サーボの反応速度が遅いことをカバーしようと大きめのホーンを使う意図はわからないではないですが、ただでさえニュートラル精度の甘いこのサイズのサーボでそういう事をすると、一番肝心な止めるために必要なストロークでの精度が落ちてしまいます。
カタログデータは速度とトルクしか出ていませんが、良く止まるサーボに何が必要かは考えてみる必要があると思えます。

240と401ではセンサー自体の能力が格段に違いますし、240で全コンディションに対応できる感度で設定するとホバリングモードでは少し不満が出るのは仕方ありません。別個に感度設定できるメリットの方が大きいかもしれませんね。

ホバリングモードでは少しふらふらしますが、回転が上がった3Dモードや上空飛行用の感度ではこのふらつきは全く出ません。
ストールターンでの感度はけっこう下げていますが、540度での止まりも問題なく、GY240で妥協していた回転速度もきりきりと回ってすぱっと止まるが401なら同じサーボで可能になります。
これならこれでいいんじゃないかな・・・と思いますが、エルロンさんで扱われている韓国製の双葉3103クラスのデジタルサーボが入手できたため交換テストしてみました。
デジタルという事でデジタルモードとしディレーも0にします。反応速度は9254などと変わらない様です。感度を合わせていくと完全に制御できているように思えます。
ただ、ニュートラルの甘さはこのサイズなりでしかなく、止まる前に少しおつりが来ます。ハンチングとは原因が違いますが、ニュートラル精度の問題による収束遅れの様に思えます。
MS−1ですとピッチ操作によるトルク変動で初期に瞬間的に振るのですが、このデジタルだと初期は完全に抑え静止前に少し振れます。
ディレーでごまかす事もできなくはないですが、それだとMS−1の方が動きが自然です。

なによりデジタルサーボを使うことによる消費電流の増加がBECに変な負担を増やしてる心配の方が大きいように感じます。

どうしようかな・・・・ マイクロヘリの両持ち全ベアリングのテールピッチリンケージとかだと効果が大きいようにも思えますが、ボールベアリングを使えばガタは無いという訳でも無いので(ボールベアリングはシビアに見ればけっこうクリアランス大きいのです)(メタルブッシュで精密仕上げをして油膜で保持するのはこのため)、とりあえず両方比較しながら煮詰めて行こうと思います。

もう初期の50SX載せたスカディ50は留守番ばかりになってます。

2006/03/19