Pixy ZAP





モーター:純正ブラシレスアウトランナー >Hyperion Z1913-06M
バッテリー:セット付属800mah2セルリチウムポリマー > 480mah 3セル
ESC:セット付属10A
受信機:セット付属 FM6ch 72MHz > Berg 4ch (6ch改装)
サーボ:セット付属 薄型6グラム金属ギヤ 4ヶ
ジャイロ:セット付属 ノーマルタイプ可変感度 > アライン RCE-500 ヘディングロック
メインブレード:木製

ZAP400の台湾メーカーが発売している180クラス電動ヘリです。
一部では国内でも飛んでいましたが、入手方法がわからず、性能も不明でした。インドアの盛んなエリアではけっこう良く飛んでいるようです。
この機体がサワイ商店でも扱われる事になり、2機入ってきた1機を模型店の社長が組んだ物を見せてもらうと、嘘のように落ち着いた飛び。ローター径の小ささのデメリットをほとんど感じさせない浮きで、片方の1機がうちにやってきました。
期待を込めて、予備木製ブレードとシュワイザー300のボディも注文しすぐ入手できました。


製作

日本語説明書は簡単なものしか入っていませんが、ポイントとなる部分は英文図でわかりますし、ほぼ完成状態ですので問題は無いと思います。
小さな台湾製ヘリですが、アジアの安物ヘリだと思って扱う方やヘリの価値が値段でしかわからない方には向きません。(すみません)
高価=高級と思われる風潮が消えませんが、一部の純競技用ヘリになると高額なオプションパーツが素人には絶対精度が出せない物もあります。高級ヘリと解釈できる機体も存在しますが、トップクラスの競技用ヘリはそういう次元とは別世界です。

閑話休題。(ノ ̄∞ ̄)ノ

2ミリ以上のビスはモーター固定部分以外一切使われていませんので、細い高精度なプラスドライバーが必要です。パーツが紛失しないように注意した作業環境が無いと、作業時間の大半を行方不明のネジ捜索にあてることになります。

フレームはどこかのヘリに似た曲線デザインですが、要所にFRPの補強プレートが入り(後で追加されたようです)ギヤ回りの剛性とマスト保持剛性は非常に良好です。
400クラスでも樹脂フレームではこのあたりがいい加減な機体が多いですけど、良く考えられています。この薄いFRP補強板を瞬間で接着します。
ヘッド回りのリンク類は金属ブッシュとタッピングビスで組まれていますが、(このサイズでブッシュが入っている事自体すごいですが)一度リンクを外し、軸受けの動作をチェックしネジの締め具合の調整をするとさらに良くなります。
サワイから供給される機体はほぼ完成した状態で供給されるのでそれほど手間はかかりません。

メインギヤの下側にベアリングのインナーと接触する突起がありますが、私はメインギヤとテールドライブベルトの干渉が少し気になったので、この突起を削り落としベアリングとギヤの間に0.5ミリと0.1ミリの内径3ミリのシムを代わりに入れて、ギヤの位置をほんの少し下げています。

モーターのリードは少し長く感じたので、短くカットしESCとの配線をこまめにまとめます。

サーボの取り付けは嬉しいことにすべてビス止めですが、スワッシュのサーボのうちエレベーター以外は穴が開いていませんのでピンバイスで下穴を開けます。サーボの固定はテトラのヒンジピンのビスが具合良く使えます。ヘッドの小さいビスですので締めすぎると取り付け耳を痛めますので適度な締め具合で作業します。

スタビライザーはねじ込みですが、黒い補助ウェイトを使えば舵はさらに落ち着きますが、無くてもそこそこ座ります。

当たり前ですが、アンテナは細い樹脂パイプをスキッドブレースに固定し、その中を通しておきます。それほど遠くに離す機体ではないので、少しなら絶縁体にアンテナ線を巻いても支障は出ないと思いますが、保証は致しません。

◎注意事項
私が買ったセットにはテールコントロールロッドが入っていませんでしたので、テトラの1ミリリンケージロッドにアジャストチップが付いた物を使い、標準のユニバーサルリンクを瞬間で先端に固定し、サーボ側は通常サイズのユニバーサルリンクを使いました。
模型店の社長の機体は当初飛行中のロッドの振動がありましたので、私はロッドガイドを一カ所追加しています。ZAPの純正オプションのテールパイプにサーボを取り付けるセットの短いロッドに交換すれば振動は対策できるようです。

セット付属のサーボは1ヶだけポテンションメーターの不良がありましたので、くらふとるうむから販売されている同じサーボと交換しました。

数回の調整フライト中、スワッシュプレートのベアリングとアッパーハウジングが接着不良で分離してしまったために、中粘度瞬間を使って組み直しました。

これくらいの事は当然だと思って大騒ぎしないようにしたいものです。はい。

ちなみに・・・機体の調整中に送信機の液晶パネルが割れてしまって修理に出したため、急遽FF9で設定やり直しました。



テストフライト
パワー感が良くわからないので、脚を手で保持してピッチに無理が無いかチェックします。
おそるおそる浮かせながらトリムとジャイロ感度の調整をしていきます。あまり高性能なジャイロではありませんので、ハンチングが出ない程度の感度で我慢しますが、5ch信号でリモートが効きますので便利ではあります。ジャイロ本体の感度を当初100%くらいに設定し送信機側で絞っていましたが、本体側を80%位に変更したほうが合わせやすいようです。

小さなローターなのに浮力は全く問題無いようです。極端に回転を上げなくてもホバリングからピッチを入れた時の上昇力は300クラスの一般的なヘリを凌ぐほどに感じます。安定性を増すため当初回転高めで設定していましたが、舵が過敏になるため極端な高回転(このあたりは文章で伝わりにくく誤解をまねきやすい部分ですが)ではなく少し抑えた方が飛ばしやすくなります。

ジャイロがそこそこなのでびしっとしたテールの安定はありませんが、大勘違いなリンケージとジャイロ設定をしなければ実用上問題は無いと思います。GY240を軽量化したものなら使えそうなので気になるようならそういう物に交換するのも良いかもしれません。

小さな機体ほど簡素なアウトランナーモーターのメリットが実感できますが、リチウムポリマー2セルでそんなに電流も流れてないのにこの超小型ヘリが余裕の上昇力を持っています。モーターが少しオーバーパワーな感じさえしますが、このおかげで無理のない設定でメーカーデモ機は3Dアクロを可能にしているのでしょう。
くりくりひっくり返るだけで止めが途中で入らない機体も多いですが、この機体は違います。

で・・・気を良くして


シュワイザー300のボディも速攻で仕上げました。PP製なので下処理をしなければ塗料が乗りませんが、真っ黄色より白地にステッカー仕上げの方が実感?は出ます。
説明書にはテールクランプはテールケースを外さないと付かない様にありましたが、そのままはめ込みできますので、300のボディーから標準キャビンへの交換はすぐにできます。

で・・ この機体の調整中にスワッシュ抜けが起きてしまいましたが、幸い無傷で済み、すぐに修理して再調整を行いました。



台湾製の超小型ヘリ?とちょっと怪しんでいましたが、非常に良くできています。細かな部分は気になるところもありますが、このサイズ(全長はT−REXのテールパイプくらい)で浮きも操縦性も何も問題ないのは素晴らしい事だと思います。
FK−180モーターでも飛ぶのもすごいですが、ブラシレスモーター仕様ならニッケル水素300mahの6セルか7セルでも飛びそうですね。

大好きなシュワイザー300のボディーでテールパイプの高さもけっこう雰囲気でてます。これが手のひらに乗るのだから小さいヘリ好きにはたまりませんです。

小さくてパワフルな電動ヘリが上を走るとどれだけ姿勢が見づらいかはパークマイトで痛感してますが、そこそこ速度を抑えて上空させるのも楽しそうです。

ジェットレンジャーのボディも(ロングレンジャー風だけど延長部分の窓が無い仕様)密かに購入しています。セミスケールでもこのサイズでボディ付きというのはすごく嬉しいですね。222で足が引っ込んだら泣きますけど・・・

ヘッドの精度もそれほど悪くなくトラッキングも綺麗に揃い操縦の癖も少ないです。超小型ヘリだと地面効果内の高度で不安定な物が多いですが、これはそれなりに座ります。



こういうのが夢だと思ってましたが、普通に買える時代になったんだな・・と実感します。




アンテナをQRPのリンケージロッドのアウターパイプ(外径2ミリ)に通し、スキッドブレースへタイラップで止めていたのですが、いまひとつなのでホルダーを作ってやりました。

内径2ミリ(外径3ミリ)のノイズレスパイプに瞬間を少し着けたQRPのアウターパイプを2ミリほど押し込み、ノイズレスパイプにアンテナガイドが通る穴を開け、1.4ミリのタッピングビスで固定します。
テトラの内径2ミリのOリングが手に入ったので、これでアンテナ線を固定します。
アンテナがすっきり処理できました。ボディにも干渉しなくなったので、キャビンも正規の角度になります。

作業中再びスワッシュプレートのトラブルが発生したため、スワッシュベアリングのインナーをリューターの砥石で少し荒らし、脱脂して再度中瞬間で(低粘度瞬間をこういいう時に使うとろくな事になりません)接着しなおし、裏面からも低粘度瞬間を染みこませておきました。ノズルで直接垂らすとこれも確実に悲しいことになりますので、虫ピンの先に低粘度瞬間を着け、ピンで接着箇所で塗り込んで行きます。(と・・エコピッコロの受け売り)

キャビンは黄色・・というイメージが強いですが、シュワイザーの実機は登録時には真っ白であることが多く、白地にアクセントという塗色の実機も多いことから白の方が実感あったりします。


ジャイロ感度を合わせながら細かな調整をちまちま進めています。
スワッシュの舵角が少し大きめでしたので、やや抑えさらにエキスポでニュートラル付近の立ち上がりを緩めにします。大きな機体で座りの良い機体なら中立付近を逆に敏感にし舵で押さえ込む事もできますが、この機体はスタビライザーのウェイトが標準(真鍮製の長い方)でもけっこう敏感な感じがしますので、緩めの方が抑えやすくなります。
ホバリング時のローター回転は極端に回転を上げない方が(それでもけっこう回ってます。文章だけでは誤解を招きやすいのですが仕方ありません)上下のレスポンスが穏やかになり高度制御が楽になります。さらにスロットルカーブの75%位置(FF9なのでこの位置しか使えませんが)を少し下げ、ホバリング時のスティック位置から少し上の駆動力を抑えめにしています。(電動機はガバナー使うのが正道!といつのまにかなってますが、座りを増すこういう方法もあります)
回転が上がりすぎない事で(この機体は純正ブラシレスが機体に対してややオーバーパワーな気がします)操舵のレスポンスも過敏になりすぎず、止めやすい機体になります。(でもけっこう回ってますよ)

一応上空飛行やでんぐり返し程度の事をこなすピッチ設定をしていますが、穏やかな上空飛行と静演技がメインのフライトならスワッシュサーボのホーンを最小限の大きさに抑えて(スワッシュAFRも大きくします)ピッチカーブを大きめのストロークで取った方が、サーボのニュートラル精度不足による不具合を多少カバーできます。
速度が・精度が・トルクがという前に過大なサーボホーンを使い、送信機側で圧縮して使う事を辞めた方がまともな機体になります。

まだアイドルアップを試しに入れるといきなり凶暴な?機体になりますので気長に調整する必要があります。上も相当に走ってくれそうな感じがします。
室内での調整から風の吹き込む半地下の駐車場に移しましたが、少しの風であれば問題なく抑え込める様です。

2006/08/19


ジャイロ換装

純正ジャイロでもそこそこの性能が出せていたのですが、ヘディングロックジャイロを使いたく交換しました。
手持ちに双葉のGY240があったのですが、感度固定のため3Dモードや上空モードで感度を合わせるとホバリングモードで感度が不足する事があります。
アラインからT−Rex用にリモートゲインのヘディングロックジャイロが以前から出ていたのですが、性能がはっきりせず使ってる人も少なかった(T−RexならGY401が積める)ためなかなか手が出ませんでした。
GY240のケースを外して使う事も考えましたが、小型軽量(コードはけっこう重いですが)という事でアラインのジャイロを導入しました。

ところが(ノ ̄∞ ̄)ノ

このジャイロ電源投入後5秒間くらいしてから静止状態を感知し動作をはじめるのですが、純正の受信機はJRと双葉兼用で、バッテリー接続後にちょっと間をおいて識別してから動作をはじめます。この間に受信機から電気はジャイロへ流れますが、信号は出ていませんのでジャイロの初期設定時に無信号と判断され動作しません。

当初ジャイロの故障かと思い模型店でチェックしてもらいましたが、動作には問題無いようです。

純正ジャイロで良いかなと積み直したのですが、ヘディングロックに未練もあり、実はこの機体のために密かに加工していたBergマイクロスタンプ4ch受信機の6ch改装版に受信機を変更しました。
一部のHPで達人の方がBergの4ch受信機を改造し、6chあるいは8chにして使っている記事がありますが、加工は誰にでもできる物ではなく、リスクもありますので、経験の無い方にはお勧めしません。(こんな事で販売店やメーカーにクレーム入れられても困ります)
素直に双葉ならR156Fを使えば良いのです。

で・・ この受信機を使って実験したところ、動作に問題は無く、無事ジャイロの変更ができました。

設定は付属説明書にはありきたりの事しか書いて無く、肝心なところがありませんが、双葉の送信機でGYモード(FF9の場合)でノーマルとAVCSを設定してみたところ、そのまま使えました。GYシリーズの様にノーマルとAVCSを短時間に複数回切り替えることで温度差によるずれを再設定する機能は無い様ですが、このサイズなら一回バッテリー外して再起動すれば済むでしょう。
ジャイロ感度はT-Rex450に合わせて設定されているため、この機体には少し感度が高すぎる様ですが、ジャイロ側の感度トリマーを40%以下くらいに合わせておいて調整していけば合ってくる様です。

リンケージのガタによる少しの揺れはありますが、AVCSモードでこのサイズの電動ヘリがきっちりジャイロが仕事します。
上空モードはこのサイズの機体になると上を走らせると機首の向きがなかなか見難いので、ノーマルモードで飛ばす方が楽かもしれません。

毎度当たり前の事ですが、このクラスのヘリでテールに高速な物は必要在りません。3Dで特殊な演技をされる場合には必要かもしれませんが、速度だけ速くてもニュートラス精度の甘い一部の物では、ホバリングモードでしっかりした止まりにはならず、絶えずサーボが微動し続けるため電流も要求します。
小さな機体の場合には、目先のスペックではなく、追従性や精度に信頼のあるサーボを使う方が良い結果がでます。
また無駄に大きなサーボホーンはただでさえニュートラル精度の甘いサーボでは誤差が拡大されるだけですので、小さめのサーボホーンで動作角を大きく使った方が止まります。角速度の話を持ち出して速度の遅さをサーボホーンの大きさでカバーする使い方をされる事もありますが、あまり良い方法ではありません。
止めのためには反応速度よりもサーボの保持精度の方が優先します。
やみくもにラダー一杯打ってぱっと離して止まりがどうのこうのだと高速なサーボも必要ですが、制御しながらではそんな打ち方はあまりしません。540度でも回転中より抜けの止まりの方が優先します。
これはコマジャイロを使ってた頃からずっと変わらない事ですけど。過大なサーボホーンのストロークで設定し、ATVやAFRで圧縮して使って、さらに精度を落としてまで使ってる事は良くあります。せっかくPCMで1024だ3072だというのにわざわざ半分にして使うのも無駄な話です。

ということでジャイロの件一件落着であります。
これで問題が出たら素直にGY240を積むのが正解かもしれません。

2006/08/27


運搬台
運搬用のベース板を作ってやりました。GPヘリでは珍しく無くスキッド固定パーツもいろいろ出てます。私もファミリアセダン(BG8Z)にイーグル積んで飛ばしに行ってたころは(あの頃は普通のセダンでもリヤシートが可倒式でトランクスルーになってました。)(ワーゲンは今もこういう機能ありますけど)こういう物を作ってました。

別に大した事ではないのですが、トランクやリヤシートの足下に機体を置いて走ると急加速やカーブでたまにひっくり返ります。そういう事で無駄な破損を防ぐには有効です。(エンジン機ならオイル垂れ防止にもなります)
ちょうどうまい具合に日曜大工店ではめ外しの効くワイヤーガイドがあり、手持ちのベニヤ板に2ミリのタッピングで止めてます。
テール部分もガードできるとさらに良いのですが、今回は見送り。
箱入り娘風でちょっと可愛らしいです。

ジャイロの調整もだいぶ進みました。上空トリムをまだ合わせてませんが(メインの送信機が修理中)3Dモードでもあまり慌てずに操舵できるようになりました。多少の風はなんとかなるようです。

2006/08/30


屋外調整

香港のフライングホビーさんからパーツを少し購入しました。スワッシュが当初長期欠品だったのですが、なんとか入手。純正でも問題は無いと思いますが、私のはベアリングとアッパーハウジングの接着不良があり、対策はしたのですが、少し心配だったので安心できます。
ウォッシュアウトはK&Tの物が入手できました。そのままでは少し気になる部分がありましたので、アームのベアリングと取り付け面にシムを入れてベアリングが干渉しないよう調整。アームからのリンク部分はそのままタッピングで取り付ける様になっていますが、穴径を2ミリに拡大し純正アームで使われていた真鍮ブッシュを使えるように厚みも調整しました。微量なオイルを塗布しておくとこのクラスでは変なボールベアリングより良い精度が出る場合があります。
テールのピッチスライダーは純正オプションの2個ベアリング仕様に交換しました。
ヘッド回りもセンターハブやブレードグリップのパーツが入手できましたが、一部小径のビスが必要で、追加加工の必要な部分もありますのでここは後に作業することにしました。
ネジ締めるだけでは組めません。こういう分野では当たり前のことです。

とはいえ、純正の構造もなかなか捨てたものではなく、エンジニアリングプラスチックと真鍮ブッシュが非常に良い精度で加工されています。400クラス以下でこの精度とスムーズさは特筆できるものだと思います。台湾の小さいヘリ好きな人たちはすごいです。

テストは風速2Mから3Mの屋外で行いました。送信機が一時期修理中のためFF9で調整していましたが、あらためて調整し直しです。
風に強い方ではありませんが、舵が正確に入ってくれるので制御は十分効きます。ジャイロ感度にも問題が無い様なので、そのままゆったりと上空に進めるとホバリングモードでのジャイロ感度では降下中にちょっとハンチングが出てしまいました。アイドルアップ1に入れてゆっくり速度を上げながら様子を見ますが、舵は非常に素直で少し頭を抑えられますが大きな問題ではないようです。小さな電動ヘリでは追い風での旋回で沈みすぎたりすることもありますが、そういう気配はみじんもありません。

普通に上を飛んでます。

気をよくしてトリム合わせをしながら数度目の前をパスさせていると、テールコントロールロッドのリンクとピアノ線が外れてしまったようで、高速ピルエットのまま目の前で降下。多少破損しましたが、手持ちパーツでほぼ修理完了し、メインマストだけ要交換でした。
転倒時にピニオンギヤが抜けていました。修理時に永久固着のロックタイトで接着しなおしましたが、大きな衝撃で外れてくれたほうがいいのかもしれません。

非常に良い感触です。知人は2ループに成功したようですが、シュワイザー頭でもそこそこ上で遊べる様です。

ジャイロは純正のノーマル可変感度より、T-REX用で出ている小型のヘディングロック式が良いでしょう。(アラインからも純正でも社外でも同じジャイロがシールだけ換えられていろいろ出てます。値段違いますけど)このジャイロを使う場合は、Pixyの純正セット付属の受信機では起動時のJRと双葉の認識に少し時間がかかるため、ジャイロの起動に不都合が起きます。私はBergの4chに6ch分の端子を増設した物を使っていますが、Bergから超小型の7chが発売になりましたので、これを使う方が確実と思われます。

このヘリ、なかなかよろしいであります(⌒∞⌒)

2006/09/16

地元のフライトエリアがどんどん減っていき、なかなか屋外での調整ができなくなっていました。10月下旬に阿蘇の飛行会(普段はヘリは持って行かない)へ車の隅っこへ忍ばせて同行させました。
前回のフライトで小破し修理後あまり飛ばしていなかったのですが、ヘッド回りのパーツもあれこれ入手し燐青銅のシムもちまちま作ってしっかり組上がったのですが、機体はまだスワッシュとウォッシュアウトのみ社外パーツ換装のままです。
この機体、知人が数名飛ばしてますがスワッシュの抜けが非常に多いです。一度分離して完全脱脂したあとベアリング表面をすこし荒らし瞬間で組み直すか、社外の金属スワッシュ(意外に安価です)に交換(今はメーカー純正パーツの金属スワッシュもあるようです)した方が安全です。この程度のパーツの不具合で文句言われてはこの機体が可愛そうです。

ホバリングと3Dモードだけヘディングロックモードにしていますが、静演技?でホバリングモードの感度を合わせると上から降下で帰ってきてモードを戻したときにすこしテールを振ります。この辺は妥協点を探していかないといけないです。
大きめの機体は上空モードもヘディングロックで練習していますが、こういう小型機の場合姿勢が見づらく偏流させてしまうことが多いのでオーソドックスにノーマルモードで合わせています。

さすがに阿蘇の観光牧場は広大でありますので、上のトリムも慌てないで調整できます。トリム合ってくるといつのまにか普通に上空走っております。エルゴの4スト52が離れて静かに飛んでる様な感じですが、旋回の巻き込みも沈み込みも無く、普通に上を走って旋回する分には30や50クラスのエンジンヘリと感覚は何も変わりません。

これはけっこう凄い事です。

シュワイザーのでか頭ですので速度が上がってくるとかなりダウンで頭抑えないといけないのですが、けっこうな速度。高度取って普通にループに入れると途中で少ししんどくなりましたが舵が抜けるわけでもなく回転が落ちるわけでもなく、普通に進入速度不足でたれてきたへたくそループをしました。
上を走ってる分にはテール回りの不具合はありません。

このクラスはリンケージの曖昧な奴が多いのですが、トリム1ステップでしっかり反応してくれ気持ちよく飛ばせます。

風が強くなかったら普通に遊ぶにはこれで十分ではないの?

と思える楽しいフライトができました。こんな小径ブレードでこんなに飛ぶのが嘘みたいですが1クラス大きなパークマイトよりも落ち着きがあってしっかり飛ぶ感じがします。
(パークマイトはもっと機敏にビンビン飛びますけど)
どっしりした座りは今の設定ではありませんが、スケールボディ付けて遊ぶのも面白そうです。上走らせて遊ぶには純正キャビンが良いですがシュワイザーでもけっこう走ります。

カーボンフレームタイプ(グラス?)でヘッド回りが純正パーツで金属化されたものも本家では出たようです。ネジ締めただけだけでは作れませんが、こういうのが好きで手をかけてしっかり組める人には相当に面白いものになるかもしれません。

2006/11/09


ローターヘッド換装

海外の通販でウォッシュアウトリンクやらブレードグリップやらの金属製を入手していましたが、しばらくウォッシュアウト交換だけで飛ばしていました。
知人はこの機体でアクロをけっこう楽しんでいたのですが、ある日ブレードグリップが固定ネジ部分で折れて飛んでしまったようです。ヘッドがリジッドなので在る程度仕方ないのですが、フライングホビーさんの通販ページでセンターシーソーのハブを知人の紹介で見つけ、普通郵便で送ってもらいました。

金属製のブレードグリップにメタルのミキシングアームも使っていますが、この固定には1.7ミリのネジが使われています。さらにグリップ側の穴はこれより少し小さな穴が開いており、1.7ミリでネジを切り直す必要があります。(そのままねじ込むとほぼ確実にビスが折れます)1.7ミリのタップは工具通販などで入手できますので買えばすみますが、取り付け座面とベアリングの間のシムが私が買ったセットでは欠品していたので0.2ミリの燐青銅板から内径1.7ミリのシムを製作し固定しています。
面倒ですが、非常に細かなパーツで組まれた機体ですので、これくらいの加工は当然だと思わないといけません。
(特殊な超小型精密ヘリですので、入門用ではありませんし、小型機に必要なスキルが不足する方は手を出さない方が無難です)

手をしっかり入れて慎重に組み直せば、ガタはほぼ解消され非常にスムースに動作します。

交換後浮上テストをしてみましたが、ノーマルモードでのホバリングの操舵感が非常に安定してくれました。どちらかというと回転数で安定を稼いでいる感じの機体ではありますが、しっとりとした飛びになってくれました。

もし3Dメインではなく、通常のフライトと上空飛行を楽しむのであれば、このシーソーヘッドはかなり満足できると思います。

この頭(シュワイザー300)ですので、上空はかなりダウントリムにしないと走ってくれませんが、アイドルアップかけて普通に上を走ってくれるだけで十分満足できると思います。

ジャイロは胴体後部のタンク右側の裏に両面テープで貼っていますが、今回フレーム側に樹脂板を瞬間で貼ってジャイロマウントとしました。フレームに直接貼るより安定した固定ができます。

3枚ローターヘッドやFRPフレームも入手していますが、シュワイザー300なら現状でなかなか楽しく飛んでいます。
ジーニアスとして(海外ではZAP100PRO)FRPフレームの機体も国内販売されました。フレーム以外の部分もいろいろ改良パーツが使われているので、フレーム単体で入手するよりもキットで購入するほうがいいかもしれません。

テールの止まりがどうしても気になる場合は、セット付属のサーボから6グラムクラスのニュートラル精度の高い(速度より動作精度優先です)ものに交換し、テールパイプにマウントを使って固定して使う方が良さそうです。

2007/06/18



モーターを純正からハイペリオンのZ1913-06Mに交換しました。バッテリーを2セルから3セルに変更したのでKv値はこのモーターで丁度ピニオンギヤも変更無し(15t)で使えます。
パワー云々より電圧上げた分電流値下げてつかうのが目的です。(ちょっとテールヘビーだったため)
フレームをFRP製の100SE用に変更しましたので(普通の6グラムサーボが使えるメリットは大きいです)ピニオンは根本が少し延長されたものを使うのですが、Z1913モーターはシャフトの長さが十分あるためピニオンの延長部分を少し短く加工して永久固着ロックタイトを少し使い圧入しています。

ESCは元々3セルまで使えるものですし、サーボの消費電流は元の超小型の物よりGWSのピコの方が少なくなる(モーターに無理がかからない)ので問題ありません。

何気なくやってみた改装ですが、ホバリング中の安定性は格段に向上しました。アイドルアップかけても回転数は十分ありますし負荷がかかったときの粘りも向上。
モーター自体は20A以上かけても大丈夫なので、7A前後でゆるゆるで回すのは何も問題ありません。
元の2セルでもモーターの発熱は全く問題ありませんでしたが、出所のわからないモーターとハイペリオンのモーターでは基本性能が話にならないくらい違います。

ローター径延長した方が良く飛ぶのは自明ですが、冗談みたいな小さなブレードを一生懸命回して飛ぶ姿も捨てがたいものがあります。

しばらく飾りになっていた間にスワッシュのベアリングが劣化してました。この辺は中国製です。オイルで汚れ洗い流して復活です。

200SEのフレームはさらに改良されてバッテリーの幅も制限が無くなって良くなってますね。

2008/11/09