工房しろくま


グライダーの部屋



アートホビー コリブリV

受信機:GWS NARO6CH (50センチアンテナ銀ラベル)72メガ
サーボ: GWS PICO-BB *3
バッテリー: 120mah ニッカド >  300mahニッケル水素へ変更
自重:247グラム



ポーランドのアートホビーから発売されている1mクラスグライダー、コリブリのVテールバージョンです。
小野さんのRCホビーさんから送っていただきました。
飛びには定評がありますし、デモのビデオを見ても凄まじく良く飛んでいます。丁度スナッピーと同じくらいので風に強い機体が欲しかったため導入しました。

DLG機でVテール?と思ったのですが、地元のグライダーの方にいろいろ聞くと遊ぶには良いかもという事でチャレンジしてみました。(本気?で遊ぶなら通常テールの方が良いでしょう)

翼は発泡コアに木製プランクです。非常に綺麗に仕上がっています。DLG機の場合翼端のペグ周辺とテールの根元をマイクログラスで補強したほうが良いとの指示があり、高粘度瞬間(OKのFT)をサランラップ巻いた指で伸ばしながら加工します。
主翼は説明書では水性ニスで仕上げると良いとありましたが、何故かオラカバを貼っています。ニスで良いでしょう。
尾翼も予め整形されており、非常に気持ちよく組み上がります。

テールパイプはかなり太めのカーボンでテーパーが付いています。極薄FRP成形の胴体とぴったりはまります。
テールの長さは標準で作りましたが、DLGで無ければちょっと短い方が重心が楽かもしれません。

キャノピーもFRPです。ピアノ線の弾力で収まるように加工しましたが、ランチ時の風圧ですれることがあり、まだ改良中です。あっさりテープで貼るのが無難でしょう。

リンケージはエルロン2サーボ、エレベーター1サーボです。PICO-BBがぎりぎり入ります。サーボカバーは0.5ミリの塩ビ板で作りテープ止めです。

主翼固定ビスはキットに入っていたナイロンビスを使わず、3ミリの鬼目ナットを胴体に付け3ミリビスで締めます。
主翼上面のビス受けには1ミリのカーボン板を加工して貼っています。(見た目だけ)

私の機体ではややノーズが軽く、10グラムのウェイトでキット指示よりやや後ろ(5−8ミリ位)です。あまり後ろに下げると全く伸びなくなりますので、むしろ前目の方が良いかもしれません。
ウェイトの量を考えると、テールを2サーボでラダーを入れても良かったかもしれません。(スロープ機なら)


ラダーの無い、VテールでDLG??? あれこれ悩んだのですが、ランチ時に外側(右側)エルロンだけ1ミリちょっと上げで投げています。スナッピーなどの様な巻き込みはありませんし、Vテールだからというデメリットは私が健康器具で投げる程度ならあまり感じられません。
グライダーの知人に教えてもらうと、翼端上半角の機体でなければラダーオフセットはそんなに要らないとの事でした。

テストで手投げをしただけですーっと伸びて行きました。ふわふわ浮く機体ではないのですが、私のレベルでスナッピーと同等かもっと上がります(といってもしれてますけど)、サーマルにも敏感に反応し小回りでも速度の落ちが少なく、風が強くてもしっかり制御できますので、意外に楽しく飛ばせます。
スナッピーにはスナッピーの良さがあるのですが、風が強いときなどはこちらの方が面白いです。

スロープでもかなり楽しめそうです。



その後DLGの設定で難儀しておりましたが、知人の山陰の砂浜へ飛ばしに行く事があり持参致しました。
風に対してはなかなか良い具合の様ですが強風に煽られて胴体を損傷しました。DLGには向かないかなと思い修理をあきらめていたのですが、意外に簡単に修理も出来重心位置の見直しをしたところ狭いスロープ(というか斜面)で意外に良く飛びます。
ロール軸の運動性も良く風に振り回されても舵で抑えられます。

なかなか良いです( ̄∞ ̄)ノ
やはりこの機体はスロープに向いているのでしょう。
その後阿蘇のスロープへ出撃いたしましたが、1Mクラスとは思えない浮きと走りを堪能致しました。
わずかな風でも浮きますし、運動性も良好。機首を抑え気味にしてやればそこそこ走ります。
かなり良いです \(^∞^)/

すっかりお気に入りの機体となりました。メーカーのサンプルビデオは投げてる人の腕力が凄まじいのだと納得。
DLGや風の穏やかなスロープではクロステールに2段上反角仕様が面白そうですが、スロープ重視ならエルロン仕様Vテールの方が面白いかもしれません。

奇しくもハンドランチ機以外で、スロープでまともに飛んだ初めての純グライダーとなりました。
プロペラ無しもいいな

2005/08/10



スロープへせっせと通うようになり、受信機用バッテリーをニッケル水素300mahに換えました。サーボのケーブルを短くしたりFRP生地だったキャノピーを塗ったり(黒くする方が良かったかも)しています。
風速によってはバラストが在った方がいいんじゃない?とのアドバイスも受けましたが、主翼取り付け面の開口部を広げたく無かったため見送り。重心位置の胴体底面内側へナットを埋め込んでやり、胴体の下からビス止め(見た目はいまいちですが)でも良いかもしれません。

現状で機首部へ10グラム以上のウェイトが入っていますので、テールを2サーボにしてラダーも追加してやると狭いエリアで飛ばすには面白くなるような気がします。
1Mクラスの小さなグライダーですが、非常に気に入ってます。
現在はノーマル尾翼仕様しか手に入りにくいですけど、尾翼を自作すれば(キットのバルサは少し柔らかい)変更は簡単ですnね。

2005/08/31



弱風から中くらいの風まで、このサイズとしては驚異的な飛行能力を持ってます。今はマイクロサーボでニュートラルのまともなのも出てきてますから胴体にサーボ2個でラダーも制御できるようにしてやるとまだ面白い事が出来そうです。
Zuni でそういう仕様を作るのが今後の目標。

スロープでは最高に面白いです。








Koubou Sirokuma