浄土真宗 人に聞けない質問箱



作法や習慣に関しましては、地域や宗派によって様々でございますので、あくまでも安芸教区(広島県西部)の広島市旧市内のものをしてお考え下さい。詳しくは、地元のお寺さんへ、ご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。



Q9 清め塩は本当に必要?

葬儀などに出席しますと、清めの塩が置いてあったり、会葬お礼に塩が付いてたりすることがあります。
一般に「清め塩」(きよめじお)と呼ばれている物です。

浄土真宗では「塩で清める」という発想はありませんが、「昔からある習慣だし・・」とか「親戚の者が準備しとくように・・」とか言われます。

発端を考えると、その一つとして伝染病の原因がわからなかった時代に、通夜や葬儀に参列して伝染し死亡するというケースがたくさん在ったことから(私の曾祖父の時代にはまだありました)、通夜や葬儀など人の死に関する場所に行くと悪いこと(けがれ)がつく、そのために塩を使って清める(殺菌)という事があったとは考えられます。

現代の「墓地及び埋葬に関する法律」(お墓の設置方法や納骨を法律で定めたもの)にも、法定伝染病の防疫という発想が濃く残っていますから、大きな影響はあったのだと思います。

しかし、人の死を「けがれたこと」「わるいこと」として見る事は、亡くなられた方をある意味で悪く見ているともいえます。死への恐怖がそうさせるのだろうと思いますが、亡くなられた方に失礼じゃないかな?と思える場合もあります。

神事では塩を使いますが(相撲の塩も神事としての意味があります)、少なくとも浄土真宗本来の教義から考えるならば、「けがれ」の発想はありませんし、「清め塩」も要りません。
たとえ東京の大手出版社(s学館とかk談社)が出しているような生活マナー集の様な本に書いてあっても、監修は生活評論家の素人さんが書いているものです。
亡くなられた方に失礼な俗習はひかえましょう。

確かに、適齢期を過ぎて一人で飛行機飛ばしているような悪い坊主は塩かけられても仕方ないかもしれませんが・・・ 私を見てもかけないで下さいね。




2002/05/19

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