浄土真宗 人に聞けない質問箱
作法や習慣に関しましては、地域や宗派によって様々でございますので、あくまでも安芸教区(広島県西部)の広島市旧市内のものをしてお考え下さい。詳しくは、地元のお寺さんへ、ご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。
Q7 四十九日の意味は?
「人から教えてもらった話だと、人は亡くなった後49日間は家の回りを漂っていて、49日が過ぎたらあの世にいくらしいですね・・」というお話をしばしば耳に致します。
インド古来の四十九日の意味では、死後から一週間おきに七回「生まれ変わり」の時があり、7日*7の49日で必ず新しい世界に生まれ変わるという考え方があります。これを「輪廻転生」(りんねてんしょう)と言います。
一般には、この「輪廻転生」を死後の生まれ変わりとして、永遠の命の一つとして考えられることが多いのですが、浄土真宗では「即得往生」(そくとくおうじょう)を言います。
これは、私たちの有限な身体や世界から、無限の存在の世界である阿弥陀如来の世界へ瞬時に開放される事を言います。従って、亡くなられてから後、亡霊の様にそのあたりを漂っているということはありません。
人が(すべてのいのちあるものたちが)生きるには、その命には必ず限り(おわり)が来ます。しかしその命が終わることで、その人が「確かに生きていたこと」は意味を失うことはありません。また別なわけのわからないものに変わってしまうこともありません。
四十九日は亡くなられた人にとっても四十九日、同時にその方と別れられた方にとっても四十九日です。
二度と引き返すことのできないこの一瞬一瞬を、お浄土に還られた方が時間の推移として私たちに教えてくださり、またその方がいらっしゃったという命の証が、現実にここに在り続けるという事に感謝し、精一杯前に向かって進んでまいりましょう。
2001/03/17
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