浄土真宗 人に聞けない質問箱
このコーナーは、浄土真宗の作法やしきたりに関する事、しかも、誰もがしっているようで、でも人には聞き難い、そういう質問を、よくあるものの中から、模範例としてあげたものです。
作法や習慣に関しましては、地域や宗派によって様々でございますので、あくまでも安芸教区(広島県西部)の広島市旧市内のものをしてお考え下さい。
詳しくは、地元のお寺さんへ、ご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。
Q3 長年飼っていた犬が亡くなりました、どうすれば?
犬や猫、私たちの側にいてくれる動物は、家族とおなじくらいかけがえのない命たちです。
小さな命ですが、彼らもやはり生老病死をたどる、一つの命です。別れは必ず来ます。
昔であれば、家の庭に穴を掘って埋葬してやれば、やがては大地へ還ることができたのですが、最近はそうもいきません。生ゴミとして捨てるというひどい話もききますが、じゃどうすればよいのかという話はなかなか聞けません。
浄土真宗では、犬であれ猫であれ、命としては、我々と何等かわらない、同じものだと考えます。お寺さんによって解釈は違う場合もあるようですが、基本的にはそうです。
法律的には、犬や猫などの家庭で飼う動物は「器物」として扱われ、その火葬や遺骨の納骨なども、「墓地及び埋葬に関する法律」の範疇からは外れます。
各行政単位での火葬場は、人間の遺体だけではなく、防疫という観点で、病院で摘出されたものや、動物なども火葬処理されています。
共に暮らした小さな命の最後を看取ってやり、その一生を終えた身体を火葬してやること、残されたものにとって、大変に悲しく辛いことですが、最後にしてやれることです。
遺骨の収集に関しては、火葬場ごとに判断が違いますので、灰塚として、火葬場の一角の合同碑へ収められるケースや、人間と同じく遺骨を拾い、各自の墓地や自宅の一角へ納骨するケースもあります。
最近はペット向けの葬儀屋さんや墓苑もあるようですが、統一された見解があるわけでもないので、信用できる業者に依頼されるのが賢明かと思います。
ちなみに私の家の場合は、大型犬は大半が家の墓の裏に穴を掘って埋葬、先々代のヨークシャテリアは、火葬したのちに小さな納骨容器(本願寺の無量寿堂のものを買ってきましたが)に納め、納骨致しました。
小動物ではないのですが、毎年報恩講にお参りするとある家では、広島和牛の飼育をされており、毎年報恩講のお参りと一緒に、その年に出荷された牛のお参りを頼まれています。家族同様に飼育される和牛の事を思えば、決して感情論だけでは済まされないものがそこにはあります。
1998/02/03
p-bear@ba2.so-net.ne.jp